2009年12月15日

鉱山都市

 国内外の鉱山都市は、その周辺の集落とは明らかに異なる文化を持つ。

 まず、流れ者が多く、言語が異なる。昔住んでいたソルトレーク市の西のはずれにBinghamという銅鉱山がある。足尾とは異なり、完全な露天掘りである。人間が堀った世界最大の穴という表現がある。穴は、長さ4キロ、幅2キロ、深さ1キロほどである。
 掘り出した土砂は周りに積み上げたので、穴が相対的にますます深くなった。線路は、すり鉢の内部に螺旋を描いて下っていく。底まで500キロもの距離があり、貨車は2日かけて下りて3日掛けて登ってきた。しかし穴を深くするために時々線路を敷き替えていた。
 あまりにも非効率で、20年ほど前、底から、水平導坑を掘り、ベルトコンベアで運び出すようにした。 
 このビンガムの街の人たちの英語は、かなり異なるアクセントをもつ。町にはいろいろな娯楽施設があり、稼ぎのよい鉱夫たちがそこでお金を落とすように出来ていた。

 日本の鉱山も、根本的には同じ構造を持つ。相対的に町全体が裕福であった。足尾には映画館が四軒もあったそうである。
 博物館には古いカメラがたくさん陳列してあった。そのような高級品を買う余裕があったわけである。
 鉱山の設備も貴重な外貨を投資して購入したものばかりである。鉱山が外貨を稼ぐのであるから、いろいろなものを直接買い付けている。

 小さな町であるが、市内の交通は鉄道に依っていた。かなり贅沢であると言える。

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ