2009年12月07日

SP5000

SP5000 lead truck SP5000 (4-10-2)のように三気筒機関車の復元装置は作るのが難しい。中央シリンダがあるので、その下の部分のスぺイスが小さいからだ。 
 ボールベアリングは外形4mmの物を使わないととてもできない。また、底板を出来る限り低くしてスぺイスを稼ぐ。
 久しぶりにSP5000をひっくり返して先台車を見て驚いた。我ながら、よくこんな狭いところに押し込んだと感心した。若い頃に作ったもので、手間暇かけて、何度も作り直した跡がある。

SP5000 trailing truck 従台車はブースタが付いているのでローラが掛かる場所がなく、内側に小さな斜面を作って、バネを強くしている。

 この機関車も全く脱線しない。どんな線路でも入っていくので、救助用の機関車には適する。低速モータを使っているので、牽き出し能力がとても大きい。半径3m1.5%の勾配で、60両のブラス貨車を牽き出した記録がある。

 このSP5000は、1963年に祖父江欣平氏が製造したものだ。何度も祖父江氏の元に戻って改造を受けている。

 70年代にアメリカでこの機関車を入手してから、井上豊氏の御指導を受け、中央気筒を動くように作り替えた。それを祖父江氏に見せたところ、どうもお気に召さなかったようだ。
「俺が作り直してやるから、任せろ。」というわけで改造してもらった。第1軸に偏心部をハンダ付けし、ロッドの逃げを作るために動軸をヤスリで削っただけでは気に入らなかったのだ。

 一回目は偏心した部品を鑞付けして削り出したものであった。それも素晴らしい造形であったが、そのあと電話を掛けてきて、「もう一度やり直しさせてくれ。あれでは満足できない。」とおっしゃった。

 再度預けて、出来てきたのは鍛造で曲がった軸を作り、それに支えをハンダ付けして旋盤にかけて研削し、圧入後に支えをはずしたものであった。実物のように滑らかで驚くべき仕上がりであった。実物を作った経験もある仕上げ工としての面目躍如である。
 クランクも本物通りの形になっている。中央ロッド、クロスヘッドは手作りだ。
 
 この経験はのちに特製品のSP5000を作られた時に生かされた。

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コメント一覧

1. Posted by    2009年12月08日 10:30
dda40x様
私は16番のモデラーです。
最近、United合同のギアードロコの整備をしていて、このブログの存在を偶然知ることができました。
走行装置とレール、そしてレイアウトの件について、大変造詣の深い話、参考にさせて頂いております。

12月からの復元の件については、私が過去に製作してきた国鉄C型テンダー機やEF50,ED54などではイコライザまでは導入していますが、復元装置については「どのくらい復元をかけるべきか?(強すぎるとカーブ半径に制約が出る可能性がある)」に悩んでおり、未だ導入できないでいます。
私の経験(16番)では、ED54が特に問題であり、牽引する車両が重い場合、引き出し時に盛大に車体を揺すります。
(1D1の軸配置ゆえに)
実車も先台車(実際は1-Aの台車構成)で復元をかけているはずなので、当然模型にも必要があるはずであるのは実感しています。
いずれ、試してみようと思っています。

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