2009年12月03日

従台車復元装置の製作

trailing truck centering device 従台車の復元装置の工作は簡単だ。従台車後部にV字型の斜面を取り付け、ボールベアリングを用いたコロで押さえつけるだけである。
 なるべくバネの長さを大きくし、復元力が変位の大きさに影響を受けにくいようにする。バネを長くするには片持ちにせざるを得ない。片持ちはハンダがはがれやすいということになっているが、わずかの工夫で克服できる。

centering device 4 このような片持ちの軸で支えている。軸端を軽くつぶしておけば、ボールベアリングが外れる心配はない。
 片持ち軸のハンダ付けには少々のテクニックがある。軸に合わせて相手を削り、接触面積を十分大きくする。軸には軽く傷を付け隙間を保ち、クランプではさんでハンダ付けする。ハンダ付けは、薄い合金層の生成によりなされるものであるから、均一な隙間があるとうまくいく。また加熱時間は長くする。スズの拡散時間を与えるためである。この方法で付けるととても堅くつく。

 このようにして復元力を効かせた機関車は、渡り線などのSカーヴでも安定した走行が可能である。さほど難しい工作でもないので、採用されるとよいと思う。

 井上豊氏のHOの大型機には、すべてローラー式の復元装置が付いていた。ボールベアリングではないので、運転前には必ず油を注していらしたのは興味深かった。
 本職の機関士であった井上氏は、点検用の工具セットと小さい油注しを携行して、いつも走行前の注油というプロセスを省くことはなかった。その点には感心した。
 
 翻って、筆者の場合は少々ずぼらで、メンテナンスを省けるものは省きたいのだ。シール付きボールベアリングは数十年間は注油が不要である。レイアウト上に置いたら、まず持ち上げることもないので、このようなメンテナンス・フリィの部品を使いたい。

 脱線しない機関車というのはありがたい。貨車などの脱線は長い棒などで押したり引いたりして移動排除できるが、機関車が脱線すると重くて動かしにくい。下手に押したりすると、ポイントが壊れる。また、自力で貨車の脱線箇所から脱出できるし、脱線した貨車を取り除く手助けもしてくれるのでその点でも助かる。

 先従輪に復元を効かせると、牽引力が減るとおっしゃる方があるが、それは牽かれる車輌の性能に大いに問題があるとしか言えない。この機関車でも平坦線で80両牽ける。
 実物でも先輪軸重は動輪軸重の7割位である。

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