2009年10月30日

US Hobbies Challenger その7

PSC 4-6-6-4 piping 蒸気機関車のディテールを少し増して、細密化したいと思うことが多い。一番大切なことは実物の観察である。図面を良く見て、補機類がどこに付いているかを調べ、その配管の役割を調べる。

 曲がり具合は流れる流体の種類によって異なる。蒸気管も、シリンダに向かう配管は重い気体が通るので曲がりが緩やかである。蒸気の圧力が高く、密度が大きいのでなるべく緩やかに曲がるようにしている。それに比べると、還りはごく適当に設計してある。
 発電機などの小出力の補機類への配管は、曲がりの半径も小さくて構わない。
 高圧給水関係の配管の曲がりは緩やかである。ウォータ・ハンマが起こる可能性もあるので、弱くなる継ぎ手の数を減らしている。ボイラ・チェック・ヴァルヴはボイラ・ラッギングの分だけ飛び出しているから、それらしくせねばならない。市販の模型でこのチェック・ヴァルヴの奥行が正しいものにはなかなか遭遇しない。

PSC 4-6-6-4 fireman's side 要するに、本物の構造と機能を知っていないと、正しい配管ができない。細い配管の曲がり具合も、パイプ・ベンダで曲げる時の半径が決まっているのでそれらしく曲げる必要がある。

 この写真は友人の所蔵品のPSC-KTMのChallengerである。パイピングは一級品である。実によくできている。

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コメント一覧

1. Posted by nam   2009年11月01日 02:24
車両を構成する要素を一つ一つ考えていけば、模型の構造も自ずから決まるということでしょうか。
「正しい」模型を作るというのは、まさしく演繹ですね。
2. Posted by dda40x   2009年11月01日 18:48
 祖父江欣平氏のBigBoyのパイピングの妙がTMS791号に賞賛されていましたが、ご本人曰く、「そんなの、あったしめえよう。理屈がわかっている人間が見れば、パイピングなんて誰がやったって同じさ。」
「昔からそうしてるさ。誰も褒めやしないけどね。」
ということでした。
 祖父江氏のところに最初に伺ったのが37年前です。その時ロコサイクロペディアを開いて、講釈が始まったのには驚きました。当時日本でロコサイクロを持っている人なんていませんでした。その後アメリカに行きまして、頼まれていたありとあらゆる本を買って送りました。
 それはそうと、祖父江氏とは独立にこのChallengerを作った人は実物の配管の写真をよく観察していると思います。しかし砂箱の形に気がつかなかったのは残念です。 

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