2009年10月26日

US Hobbies Challenger その6

PSC Challenger UPの機関車は数が少ない。Max Gray NYC が好きであった。Pennsylvania鉄道は客の数が多いのでたくさん作った。
 UPでは、売れ筋のBig Boyはたくさん作ったがChallengerはかなり少ない。実物の台数はChallengerの方がはるかに多いが、保存機が走るようになるまで人気がなかった。(この写真は1990年ころのPSCがインポータであった時のKTM製品。細かくできているが残念ながら砂箱が丸い。)

 Max Gray時代に発注があれば、祖父江氏が引き受けてもう少し良いものができたと思うが、この機関車は、あちこちに素人の工作という部分がある。
 
centering slot その最たるものが、連接部分のつなぎ方だ。前部台車に荷重を掛けるところがローラー式なのは良いが、センタリング装置が無い。これではボイラが横を向いて、斜めになって走ってしまうこともある。復元装置を付けるか、何かの工夫が必要だ。
 祖父江氏の方法は単純だ。直線を走るときにローラーが、溝にはまるようになっている。変な話だがこれで十分である。要するに直線上での見栄えを優先するのである。全体を斜面で構成すると、復元力が弱くなるし、中心での落ち着きが少なくなる。今回は「溝式 + バネ」による復元を考えている。Challengerは旅客にも使うので、高速での落ち着いた走りを期待したいからだ。
 また持ち上げた時に、前部台車が落ちないように支えが必要だ。その支えを薄い板で作ってあるので、曲がってしまう。少し工夫して箱型に作ればよかったのであるがそれもない。

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コメント一覧

1. Posted by nextcube   2014年11月23日 21:21
いつも楽しく読ませて頂いています。
当方このブログに刺激されWSM/KTMのBigBoyを入手したのですが分解すら躊躇っている様な素人です。
なぜか車体が浮き気味なせいもあって今の今まで横から見えるこの記事のパーツの意味が全く分かりませんでした。まさかセンタリングのパーツだったとは!確かに下に溝が切ってあります。外してあったウェイトを上に乗せると少し沈むので取り付けて時間をおけば良い感じで溝にハマるのか、それとも何処か調整が必要なのかは分かりませんが、とにかくスッキリしました。シンプルで素晴らしいアイディアですね。
2. Posted by dda40x   2014年11月26日 22:45
Big Boy に限らず、ウェイトを外して飾っている人をよく見ますが、大きな間違いです。ウェイトを積んだ状態でワーキング・オーダです。
3. Posted by nextcube   2014年11月29日 20:05
なるほど勉強になります。

先ほどウェイトの取り付け位置確認も兼ねて、ボイラーを外す事に挑戦してみました。結果、浮いていたのはウェイトが外してあった分と、ボイラーを取り付けるステイの半田付けが外れてパーツが挟まっているせいだと分かりました。
100Wの半田ゴテを買って修理にチャレンジしてみます。練習用にジャンクの車両を探して、工具も物色して…考えているだけでワクワクしてきました。
4. Posted by dda40x   2014年12月11日 10:32
ハンダごては100wでは足らない可能性があります。ガスバーナで余熱してから使うと良いのですが、それは修理時に限ります。
組み立て時に温めると伸びてしまって、べこべこになります。気を付けてください。

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