2009年10月06日

Pullman の冷房装置

 このEjectorによる冷水製造は、蒸気の供給源に近くなければ効率が悪い。展望車は最後尾なので、そこまで蒸気が届く間に温度が下がってしまいそうだ。
 しかし、目的の場所は展望車なので、そのあたりの工夫はどうしたのだろうか。
 冷水タンクが大きいので熱容量が大きく温度変化が少なかったであろう。

 しばらくするとRefrigeration(冷凍装置)による冷房が始まる。当初はアンモニアのような蒸発潜熱が大きなものを用いていたが、漏れると有毒なので、他の蒸発しやすい液体(塩化メチルなど)を使い始めた。もちろん塩化メチルも有毒である。
 動力源が車輪の回転なので、停車中は効かない。高速走行中は効き過ぎて寒いということが起こったらしい。ある程度の自動制御もあったが、乗務員は細かく冷房装置を調節する必要があった。
 
 1928年にはフロン(フレオン)が発明され、これは無毒なので冷房装置の設計が楽になった。補助発電機を併設して、走行時は車輪から駆動し、停車時は蓄電池から電気モータによる駆動も始まったが、蓄電池の容量が足らないので長時間停車中の運転は短時間に限られた。出発時、停車中の駆動は外部からの動力提供を受けた。
 
 冷風はMonitor Roof(ダブル・ルーフ)の部分で外側のダクトから送り込まれる。吸気は連結部付近から外気を取り、室内の空気と混合している。

 

 



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