2009年10月02日
続 エアコンダクト
Walthersの屋根は木製である。Bass Woodをルータで削ったもので、反りもなく高品質である。モニタールーフに合わせて削り出した部品があって、それを貼り付けることによってダクトを増設したように作ることができる。継ぎ目は多少の加工が必要であるが、なかなかうまくできる。
これはその断面である。荒い鋸で切ったものらしく、ささくれているがどんなものかはお分かり戴けるであろう。向こう側は、サーフェサを塗ってある。すなわち必要分を切った残りを反対側から撮ったものである。
1920年代前半には、アメリカの最先端の優等客車にはエアコンが付いていたそうである。手元に資料がないので、記憶に残っているものを再現する。Refrigerator(冷凍装置)ではない冷水循環法で、Steam Ejector Chiller(蒸気噴射による減圧冷水製造装置)と言ったと思う。
断熱した冷水タンクの上方に蒸気の噴射による擬似真空を作り、水を蒸発させてその潜熱で5℃くらいの冷水を作る方法である。冷水はポンプで循環させて室内の熱交換器で冷風を作るという凝った物であった。