2009年09月14日

続 UP7001の牽く列車

Harriman baggageHarriman baggage 2 


これは baggage である。荷物車は先回述べたように、郵便車を守る防塁の役割を果たす。郵便車と荷物車はヘッドエンド・ イクウィップメントと呼ばれる。

 UPにはないが、NYCには座席車との合造車もあった。その合造車はcolored people のためのものであったそうだ。東部は南北戦争以前から黒人を奴隷として扱うことを禁じていた。しかし、特急に白人に混じって黒人が座るのは、多くの点で問題が起こると考えていたらしい。一度だけちらりと見た写真には黒人しか乗っていないものだった。
 その種の写真はアメリカの歴史の恥部であり、あまり公表されていないのでなかなか見るチャンスがない。南部では黒人は特急には乗ることもできなかった。西部では黒人が少ない時代であったので、荷物車に乗せていたという話を聞いたことがある。すなわち、一部の荷物車には座席が付いていたというのだ。さすがにこの種の写真は見たことがない。

 さて、この荷物車の屋根は丸い。これはHarriman roof と呼ばれる。鉄道王ハリマンは自ら車両製作にも乗り出し、この種の丸屋根の車輌を多く作った。故椙山満氏のお好きであった車両群である。
 この車両はアメリカ人が組み立てたもので、カンザス・シティに乗り入れる車両を見て作ったと言っていた。その人が亡くなる直前に譲り受けたものである。
この車輌はプルマン・グリーンである。貫通幌にご注目戴きたい。この幌はゴム製である。極めて薄いクロロプレン・ゴムで出来ていて、いつまでも劣化しない。
 古いTMSで故宍戸圭一氏がアメリカ訪問記で書かれていた製品そのものである。骨が入っていて断面を確保している。どう考えても車齢45年以上であるが、ゴムは軟らかく、つながった状態でSカーヴを通っても問題ない。
 普通のゴム製の物は20年でパリパリになったから、ずいぶんな違いである。

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