2009年08月21日

続 ASTRAC

 ASTRACはMRなどに大きな広告を載せて宣伝されたが、意外に買う人が少なかった。
 
 初めは5チャネルであったが、GEの内部では16チャネルまで増やす予定であったという話を聞いた。さすがにアメリカとは言え、当時の顧客はそこまで成熟していなかったとみえる。あと10年後なら、確実に市場を形成したであろうと思われる。

 このASTRACの制御卓の配置は当時としては非常に先進的である。筆者は1970年代にHeathkitに夢中になっていた。いろいろな物を作ったが、そのパネルデザインによく似ている。
 最近はHEATHKITと言うらしい。随分様変わりした。昔はテレビのキットとか、ありとあらゆる電化製品のキットが売り出されていて、ステップ・バイ・ステップの説明書を見ながら、本当に100%自分で作るようになっていた。最近はプリント基板に部品が付いたものを差し込むだけのようだ。
 今でも持っているのは超音波洗浄機である。これは意外と大出力で役に立つ。塗装はがしでブレーキ液に付けた後、この中で残りを取り除く。



 このASTRACは事実上の世界最初の同時多重制御による模型列車の運転装置であった。この記事にも書いてあるが、1940年代にライオネルが2チャネルの同時制御装置を売り出したとある。あまり調子が良くなかったそうだ。真空管を使った周波数の違いによる方式では、いろいろな問題が生じうる。電波障害もすさまじいものであったろうと推測する。

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