2009年08月25日

続 電球の寿命を延ばす

Carousel 予熱してある電球は切れにくい。コダックのキャラセルを例に出したが、本当に長持ちする。
 このキャラセルは日本では“カローセルと発音するという指摘も戴いた。キャラル(セにアクセント)は回転木馬のことである。面白い命名である。

 コンピュータのディスプレイがCRTでなかったころ、点滅する電球で文字を作っていた。それがいつも熱くて参っていた。消せばいいのに、消灯してもほの赤いのである。それが寿命を長くしていると気が付いたのは、それから何年も経って、世の中からそのような電球方式が姿を消してからのことである。

 いわゆる電光ニュースはどうなっていたのだろう。昔よく見たのは、球切れで歯抜けになったものであった。見ていると、だいたい一週間に一回球を取り替えているようであった。
 あれほど明滅させるのであるから、この予熱方式を採用していれば、それほど取り換えなくてもよかったであろうと思う。

 すべての機械は、連続運転する限り故障は少なくなるという経験則がある。
 車の耐久力を示す事例に、「100万キロ連続走行を達成!」などという話をよく聞くが、そんなことは驚くべきことでもない。連続と言えどもオイルを入れ替えたり、タイヤを替えたりしているだろうが、エンジンは熱いままである。故障は膨張収縮を繰り返すことによって起こる。いろいろな所にクラックが入り、故障の原因を作る。車の耐久性を誇示したいのなら、冷間起動・最大能力運転・停止放冷のサイクルを無事故で繰り返す回数を表示すべきである。

 原発も同様である。原発は負荷に応じての運転はしない。故障が怖いからである。作ったら20年、フルパワーで運転して廃炉というのが正しい使い方だ。地震で停止するとそれだけでも寿命がかなり縮む。

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コメント一覧

1. Posted by 回転木馬   2009年08月25日 19:47
rが一つ多くなってcarrouselだと、そのままフランス語読みでカルーセル=メリーゴーランドという意味になりますね。スライドトレイの形からでしょうか?なかなかユーモアのある命名ですね。
2. Posted by dda40x   2009年08月28日 20:54
コメントありがとうございます。
仰る通りです。日本ではカルーセルと言うと例の人を思い出す人が多いらしく、あまり使われていませんが、東京ディズニーランドの回転木馬はキャッスル・カルーセルと言うようです。

英語では、フランス語起源の言葉に特有の、アクセントを後ろにつけた発音です。「セ」を「ゼ」と濁る人もいます。
rは一つでも二つでも良いようです。どちらも見ます。

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