2009年08月19日

ASTRAC

ASTRACという多重制御方式があった。これはGE General Electric が発売した装置で、Automatic Simultaneous Train Control 自動同時列車制御という意味である。
 1963年から66年あたりまで発売されていたようだ。現物は70年代に1度しか見たことがない。Web上では写真も見つかるが、もうほとんど存在していないのであろう。
 FM変調で5台の動力車を動かすものであった。車上素子はそれほど大きくはない。

 この技術はGEの内部では別のところに使われていたもので、製品化してみたもののあまりにも売れなくて、販売停止になったようだ。

 電灯線経由の多重制御もこれと同じところに根ざすものであろうと推測する。この当時の特許を見ると様々な方式が見つかる。アナログ方式はどれも比較的似ている。

 デジタル方式のクロックに相当する部分を同期用の電動機で機械的に作り出し、受信側では所定のパルスを拾い出す工夫など涙ぐましい工夫の跡がある。ソリッドステート化以前は大変だったようだ。

 日本では、たくさんの列車を同時に走らせられる人の数が少なかったので、このような工夫は
ほとんど興味をもたれなかったし、その存在にも興味がなかったように見受けられる。

 さすがに伊藤剛氏は興味があった。氏は昭和23年ころ、2台の自動車を個別に制御する自動車レース場のアイデアを出されている。これは路面からの集電装置の工夫で自動車が左右に動いても、常に独立した集電をするようにしたものであった。

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