2009年08月13日

多重制御

 何といかめしい標題であろうか。
実は筆者は中学生のころから多重制御に興味があった。経済的には無理であったので理屈を考えるだけであったが、交流と直流を交互に送って、車内の切り替え装置を動かすことをひたすら考えていた時期があった。いろいろな案をみせると技術者であった父は、「くだらないことを考えるより、無線で操縦する方がよほど簡単だよ。」と取り合わなかった。

 それから何年も経って、MRに連載されていたCTC16とか、ホーンビィのZERO-1などには興味があった。このころは自身の仕事が多忙を極めた時期で、実際に作ったり購入したわけでは無い。
 そのころアメリカの家庭用品で、たくさんの電灯を手元の小さいコントローラで自在に制御する製品を見つけた。電灯線を通して指令を送り、最大16個の電灯のOn、Off、2台の扇風機の調節、逆転ができた。今でも売っているかもしれない。問題は隣の家がそれを使っていたらどうなるかであった。16通りのコードがあって、それを選ぶから問題ないとは言うものの、同じ柱上トランスの範囲内であれば、よその家からでも作動させられるように思った。
 家庭で使う品であるから、価格も安く、簡単に使える。まずカタログを集め、帰国したときに伊藤剛氏に見せた。
 
 剛氏は「これだね。」「これが一番可能性が高い。」と仰った。いずれそれを購入して分解し、使える所を取り出して入れてみようと思っていたが、DCCの台頭がその必要性を失わせた。

 鉄道模型は線路があるので、その2本の線から、かなりの電流を継続的にとることができる所が、他にない利点である。また、その2本が平行しているので、高周波であっても他に影響を与えにくいし、受けにくいところも利点である。
 
DCCがこの世に現れて十余年、欧米ではかなりの普及率を持つのに、日本ではまだまだである。結局は走らせる人が少ないということに尽きるのだろうか。

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コメント一覧

1. Posted by YU   2009年08月14日 11:50
電灯線を使った家電の制御装置は、日本ではPanasonicから発売されています。けっこう息の長い製品です。
2. Posted by 01175   2009年08月16日 19:29
多重制御の古いものとしては1928年頃にドイツのTrix社のものがあったようです。

その後の歴史は、こちらのHPにありました。

http://www.xs4all.nl/~raicho/model/control/dcc.htm
3. Posted by dda40x   2009年08月19日 07:01
コメントありがとうございます。

家電の制御装置は日本製のものと、欧米のものとでは発想が異なるように感じます。
日本は住宅の寿命が短く、新築住宅に取り付けるように考えられているように思います。ですから4線式のものがあります。欧米では既存の住宅に配線変更なしで取り付けることが目的のようです。

1928年ですか。昭和3年ですね。すごい話です。

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