2009年08月11日

続々 DCCの可能性

 連結機の解放は筆者にとって懸案事項の一つである。基礎実験には成功しているので、いずれ、ある程度の動力車と客車列車の先頭、一部の貨車には付けたいと思っている。

 方式は3つあって、一番確実なのはスロゥモーションのポイントマシンを付けることである。Oゲージでは体積が大きいので、テンダ内に全く問題なく付けられる。強いバネも押し開くので、電源をOffにすると自然に戻る。

 2番目は、小さいソレノイドコイルを使ってナックルを開く方法である。これも特に難しいことではない。しかし、うっかり長時間通電すると、焼ける可能性がある。

 3番目の方法は、形状記憶合金である。ヒータで温めると元の形に戻るのでバネと組み合わせると、往復運動ができる。最近はこの手の材料は通販で簡単に手に入るようだ。筆者は苦労して手に入れたが、最近は安い。問題は、ヒータを添わせると熱容量が大きくなり、応答が悪くなることだ。細い材料を使えば、そのものに電流を通じて加熱することもできるだろう。
 このユニットを量産すれば、話は簡単になる。いろいろなパターンを考えているが、長さの変化を期待する方式が一番素直である。これもOゲージは有利である。長さ200 mm程度のワイヤであれば5 mm程動く。テンダの床下につければ良い。長いと抵抗値が大きく焼けにくい。すなわち動作がゆっくりになるから都合がよい。

 形状記憶合金と言えば思い出すのは、伊藤剛氏の線路工夫の保線カラクリである。親方の合図で、8人の工夫が保線作業に従事する。
 完成直後にそれを見せて戴いた時、それだけでも十分に面白いのに、もっと面白くする方法はないかと問われたのでこう答えた。 
「線路がまっすぐでは面白くないですよ。レイルを形状記憶合金で作り、列車が走ってぐにゃぐにゃになったら、線路工夫たちがエンヤコーラして、その間にレイルに通電してジュール熱でピンとさせて見たらどうでしょう。」
 その時の剛氏の顔は今でも忘れられない。

 

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コメント一覧

1. Posted by 鹿ヶ谷   2010年05月09日 12:03
カプラーの遠隔開放ですが、G-GaugeのLGBカプラーで、BioMetal
というアクチュエーター専用に開発された形状記憶合金を使って実用化しました。詳細は私のサイトに載せてあります。
カプラーの構造に関しては:

http://yoshiokasyd.web.fc2.com/Tech_Tips2/Uncoupler.htm

を。電流制御回路については:

http://yoshiokasyd.web.fc2.com/AVR/PWM_Curr_Reg.htm

を見てください。
2. Posted by dda40x   2010年05月09日 15:54
すでに実用化されているのですね。
カプラを動かすのはほんの少しの力で良いので、形状記憶合金が手軽です。
反面、音が全くしないのが面白くありません。「今外しています。」というのが分かると良いのですがね。テールランプと連動するのも一つの手でしょうか。

3. Posted by suzushiro   2010年05月09日 16:23
先日、lionelのLegacy systemを運転する機会がありました。機関車のカプラーはハンディースロットルから遠隔操作で解放出来るので解放ランプの位置に制約されるマグネットカプラーよりずストレスなく操作出来ました。 カプラーの外観はトイトレイン用なのでオーバースケールですが、KDとも一応転結可能です。
一部の機関車では解放時に解放梃子が一瞬上に上がりました。ナックルを開く機構までは分かりませんでしたので
意図的に梃子を動かしているのか、磁力の影響でたまたま動いたのか不明です。
連結する時の音はDCCサウンドと同調させることが出来るので解放時の音も同調させることは容易と思われます。
4. Posted by dda40x   2010年05月09日 20:13
> 連結する時の音はDCCサウンドと同調させることが出来るので解放時の音も同調させることは容易と思われます。

それはそうなのですが、実際に作動しているのを知る方法が欲しいのです。
5. Posted by 01175   2010年05月10日 00:00
HOでは普通に市販されているMTHのDLに解放装置が付いています。

http://www.youtube.com/watch?v=-cwr3Ch7MjA&feature=related
6. Posted by dda40x   2010年05月10日 08:30
しばらく調査を怠っているうちに随分進んでいますね。
Oゲージの方もMTHには自動解放装置が付いています。ただ、ややスケール感に欠けるところが残念です。
今、工夫しているのは、Kadeeのトリップ・ピンを回転させる方法です。これは見たところ普通のカプラと見分けが付きません。

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