2009年07月12日

沢山のリヴェットを打つ

 祖父江製作所で、リヴェットを打つ所を見せて戴いたことがある。20個以上を同時に打つのはたくさんのオス型をメス型に一気に押しつけるわけである。

 ダイ(メス型)は軟鋼で所定の位置に穴を開けてある。それとぴったり同じ位置にポンチ(オス型)の針が配列されねばならない。

 ポンチはSPレコードの針を使っていたそうだ。SPレコードを知っているのはもう50歳以上の人だけだろう。長さ20ミリくらい、直径1.2mmの針である。昔はいくらでもあったのだが、いつしか見かけなくなった。少し使うと駄目になるので次から次へと替えたものだ。先はかなり硬く焼きが入っているので都合が良い。

 オス型に針を差し込んで高さの調節をする。これが狂うと何の意味もない。定盤の上で念入りに調節して裏からハンダを流す。ガスバーナを使って完全に流し、裏を研削盤で研ぐ。

 表から見ると生け花に使う剣山のようである。しかし、飛び出しているのは1mm程度だ。このような状態を英語でGangという。ギャングとは集団という意味で、建築分野で木造トラスを組む時に使う金具にGang‐Nailというものがある。
 ちなみにアメリカ人に剣山を見せたとき、"Gang-Nail"と言ったのを聞いたことがある。
 
 この二つの型を足踏みプレスに付け、一列ずつ打っていく。千鳥になっているものは同時に2列を打つ。縦横の座標がきっちり合うのは達人だからとしか言いようがない。

 このようにして作られたリヴェットは、素晴らしい実感を持つ。虫眼鏡で覗くと、頭はちゃんと丸くなっている。
 

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