2009年05月15日

続々 Oスケール

 大型機のproto48は見たことがない。現実に走らせるところがないからであろう。
以前、e-bayのオークションでDRGWのL131(2-8-8-2)用の動輪及び先従輪セットをproto48に作り替えたものが出品された。そこそこの高値で落札されたので、どうなるかとひとごとながら心配していた。
 約1年後、その買い手がまた同じものを売りに出していた。「わずかしか走らせていない。」と書いてあった。

 せっかく動輪セットを落札して、手持ちの機関車を作り直したものの、走らないことがわかったのだろう。外して売り、それをまた誰かが落札した。そのうち同じことが繰り返されるだろうと予測する。

 模型は実物とは違う環境を走るように作られている。「何でも完全に縮小すれば素晴らしいことだ。」と考えるのは間違いであろう。以前にも書いたが、フランジに挽目が見える車輪とか、塗料のついた車輪に無頓着ではうまく行くはずがない。

 それと、ヤング率が変わらないということに気が付いていない人が多い。ヤング率とは、外力に対してどの程度の弾性変形をするかという値であり、それは素材に固有の値である。縮小すると硬いものは、相対的に、より硬くなる。レイルは硬く、バネも硬い。フレームも硬く、ねじれない。線路の不整に対する追随性を上げようと思うと、かなりの工夫が必要だが、それを考慮した模型を見たことがない。

 模型は小さい。小さい模型を走らせるためには知恵が要る。これは吉岡精一氏がよく言われることであるが、最近の模型雑誌を見ても、その知恵を感じることがほとんどなくなった。外見重視である。その外見までも間違っていれば、一体何をかいわんや、である。

 栗生氏のブログの曲がった橋の写真を見れば、理屈がいかに大切かがわかる。その理屈がよく理解された上で作られた模型は美しい。

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コメント一覧

1. Posted by northerns484   2009年05月18日 01:08
Proto48の車輪の形状は、以下のカタログで確認できますね。
http://www.protocraft48.com/webcat2009.pdf
このカタログは、Lo-D車輪の図面描きのお手伝の中で、参考資料を探しているときに見つけたものです。
どういう考え方でLo-Dを設計したかということをお伺いした後だったので、写真を見て、「これでは走らせる模型の規格としては難しいだろうな」、と感じたのを覚えています。
2. Posted by dda40x   2009年05月18日 21:15
>「これでは走らせる模型の規格としては難しいだろうな」と感じたのを覚えています。

 実物では線路は柔らかく、バネはしなやかに曲がります。模型はどちらもピンと突っ張っている場合がほとんどです。
 レールの継ぎ目のずれもほとんど許されないようでは、正確な線路の維持は非常に難しいものです。
 それともう一つの困難な点はドラフトギヤです。車両の前後動を制御するのはこの部分なのですが、Proto48では、実物のような構造を全てに与えるのはかなり難しいと思います。これがないと、長編成ではたちまち座屈が起き、事故の元です。

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