2009年04月17日

Flangeの厚み

Flange Thickness フランジの高さという概念は分かりやすい。フランジの裾野 (Filletという)が始まる点からの高さであるから、(フランジ径−車輪径)÷2で求められる。Low-D車輪では0.99mmである。

 フランジ厚の定義を理解している人は少ないはずだ。P点と車輪裏側との距離である。Low-Dでは1.00mmである。設計時にはここからスタートしている。軌道のフランジ・ウェイが2.0mmであるので1.0mmの余裕を見ている。フランジ・ウェイは少々広すぎる。

 実際にはレイル・ヘッドの丸みもあるのでもう少し余裕がある。しかし模型ではレイルを研磨するとき、平面に研磨紙を付けてこする場合が多く、レイル頂部は平面に近くなっている。フログ部分の清掃時には、なるべく指先に1500番の研磨紙を付けて丸みを出すようにしている。そうしないと、フログ通過音が大きくなる。場合によっては飛び跳ねることもあるだろう。

車輪裏のフランジ勾配はどの文献を見ても同じことが書いてあるので特段の考慮はしなかった。こうして表と裏が決まると後はフランジ先端をどうするかだ。丸くする必要もないが、そうしておかないとクレームが来るのは目に見えている。適当に絞って、先端は少しとがらせた。これは造形上の工夫で、フランジを薄く見せる効果がある。これを見せると、ほとんどの方は、「フランジが薄いですね」と仰る。成功であった。

 京阪電車のフランジは先端が丸くないそうだ。筆者が観察して気がつき、栗生氏に問い合わせたところ、「よく気付かれましたね。」とそのあたりのいきさつを説明してくださった。実物はフランジ塗油を前提にしているので、設計の条件が異なる。

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コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2009年04月20日 21:59
 Lo-D車輪の開発の裏話を聞かせていただいて、感激しています。これまでRP-25が最高と信じこまされてきたので、このような理論的考察はとても参考になります。
 フランジの先端をややとがり気味にして、視覚的に薄さを出すというのは、「すごい」と思います。
 
 フランジの高さなどどうでもよいというのは、言われるまで気がつきませんでした。こうなると可動軸でない鉄道模型は模型として機能していないということになりますね。ウーン、困った。
2. Posted by dda40x   2009年04月25日 10:32
愛読者様
 コメントありがとうございます。車軸は可動にすべきです。音が静かになるのと、集電が飛躍的に良くなります。当然、脱線もなくなります。

 先台車の復元は大切です。これをつけるだけで、動力車の挙動が全く違って見えます。先台車の車輪コンタはきわめて重要ですが、それに留意した車両は、あまり見ませんね。

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