2009年04月13日

Low-D Wheel Contour

Low-D Wheel contour この図はLow-D車輪のcontourである。このコンタを割り出すまでにはかなりの時間が掛かった。吉岡精一氏の助言を最大限に受け入れ、ある程度の直観に基づく形状を構成した。製図はnortherns484氏に助けて戴いた。

 この図中P点はフランジがレイルに触る直前の点で、このとき脱線抗力が最大になる。すなわち、P点を超えてフランジに接触しているということは、もうすでに脱線しているのと同じである。P点での脱線抗力以上には大きな抗力が生じないから、フランジがせりあがって、そのまま脱線してしまう。

Have you ever seen the flange like this? 言い方を変えると、このP点より高いフランジはなくても緩い曲線上なら脱線しない。もちろんsprungの状態に限る。それでは1ミリもあるフランジは何をしているのかという疑問が生じる。レイルヘッドの不整を乗り越えるとき以外何もしていないが、これがないとフランジの裏がポイントのガードレイルを擦るとき、妙な形になる。チェック・ゲージが決まっているので本物の様な低いフランジにすると、台形のフランジになって妙なものである。

 模型のフランジは模型の軌道を走る都合上、仕方なく高いフランジを付けているのである。それでは本物の1/48にすればそれで解決するだろうか。摩擦係数は小さくても同じかというとそうでもないから、いろんな点で不都合が生じるかもしれない。模型の車輪が、実物を1/48にした程度に平滑かどうかは疑問だ。ひどい場合は塗料がついた車両もある。塗料の厚みを48倍するととんでもないことになる。

 筆者の採用しているO Scaleは、こういうわけでやや高く見えるフランジを付けている。しかし、HO よりは相対的に低い。 タイヤも、ポイントのフランジウェイを無事通過するようにやや厚く作られている。アメリカではもっと薄くするのが最近のはやりだが、ポイントで落ち込んでしまい、やや不様な体をさらしている。薄くすると、ゲージがスケール通りの30mmより2mm弱広いのが強調されてしまう。 

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コメント一覧

1. Posted by northerns484   2009年04月14日 00:40
CADツールの発達のおかげで、私のような素人でも、それらしい図面が描けた訳ですが、知人に借りた参考書やらJIS便覧を参照しながら描きあげた図面を見直してみると、これでよかったのかと考えさせられるところが多々あります。
今回のLo-D車輪は、形状が単純だったので、素人の図面でもなんとか通用したということなのでしょう。
このBlogの読者の方には、その道の専門家の方もいらっしゃるのではないかと思うと、汗顔の至りです。
とはいえ、図面描きという形でお手伝いできたのは、貴重な経験であり、出来上がった車輪の写真を見たときの感動は何物にも代え難いものでした。
2. Posted by dda40x   2009年04月19日 20:30
 お蔭様で正しい図面が描けました。前回はすべて手で計算して製図しました。
 その図面集が行方不明になったため、助けていただくことになりました。素早く描いて戴いたので助かりました。

 また、全部やり直すことを考えると少々ためらいがありました。今回の製造所はこの手の工作の経験が深く、素晴らしいものができました。明らかに、模型としては過剰品質です。

 ご助力に感謝します。

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