2009年04月11日

続 Stainless Steel

accelerating corrosion on stainless steel 以前、ステンレスと普通鋼を接触させておくと、普通鋼の方がさびやすくなるという話を書いた。
 この写真は、ある公園で撮ったものである。ステンレスの手すりに、いわゆる“番線”を巻きつけてしばらく経ったものであろう。“番線”とはなまし鉄線の10番線か12番線のことであろう。詳しくは調べていない。

 ステンレスは酸化されにくい。専門用語で言うと「電位が高い」ということである。これと普通鋼が接触して電解液(雨水)に浸されると、電池を形成し、猛烈な勢いで普通鋼が溶け始める。溶けて流れる部分もあれば、周りの酸素によってさらに酸化されて赤さびになるものもある。

ステンレス 線がもう丸くなくなって、上の方は板のようになっている。これは電流の流れる接触部ではなく、その側面で酸化が起こることを意味している。この撮影時には持ち上げて写しているので元の接触部は浮いている。

 このようにステンレスにさびが着くと、さびの下に酸素が到達しにくくなる。ステンレスは常に空気中の酸素が接しているとさびにくい状態になるので、さびが着くとその下はさびやすくなる。常にサンドペ−パで磨いておくべきであろう。

 ステンレス製品をステンレスのワッシャを介して締めると、ワッシャの下がさびやすいのもこのためである。空気が供給されない部分ができてしまう。 

 もしもの話であるが、ステンレス鋼でできた車輪が実物のレイルの上を走ることがあれば、大変なことになるだろう。走行時はもちろんのこと、停車時にレイルが腐食されてへこみが生じる。摩擦が少ないから、ブレーキも効かないだろう。

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コメント一覧

1. Posted by 01175   2009年04月11日 20:16
家庭用の包丁などでも炭素鋼をステンレスで挟んだクラッド材で造ったものがありますが、こういう刃物は接合部分が明らかに錆び易いです。北欧にも似たような製品があるのですが、ステンレスほどではないにしろクロームを含む冷間ダイス鋼を使用しているので極端に錆び易いということはないようです。

ニッケルメッキの鉄タイヤというのは羨ましいです。16番やHOでステンレスタイヤを「売り物」にした製品をみかけますが、それが通用してしまうのも嘆かわしいですね。
2. Posted by dda40x   2009年04月11日 22:08
> 家庭用の包丁などでも炭素鋼をステンレスで挟んだクラッド材で造ったものがあります

 あれはひどい商品ですね。錆びて背の部分が割れてきます。暮らしの手帖誌で激賞されていましたが。

 ステンレスは、集電は悪いは、牽引力はないで話になりません。自然科学を無視して模型を楽しむことなど、できないはずなのですがね。これで何も感じない人は、模型を走らせないで眺めているだけの人ではないかと思います。

 
 アメリカでは、牽引力を増すために鋳鉄で作ったタイヤにはめ替える人すらいます。例の動画を見ての最初のアメリカからのレスポンスがそれでしたのは印象的でした。

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