2009年01月11日

Decal を貼る

BECCO Hydrogen PeroxideTank Car 大方の予想通り、これは10000gallon のケミカルタンク車である。Max Grayの時代のもので、型番は#305である。
 製造は安達製作所である。これは内野氏のお宅に遊びに行った時に、貰ってきたものである。「K模型店の倉庫に転がっていたのを貰ってきた」のを、「はいよ、お土産!」と戴いた物であった。あちこち壊れていて、修理した。ついでにドームを旋盤で挽いて新製した。

 この型番の貨車はたくさん所有している。どれも有名な化学会社の塗色にした。DowとかMonsanto, Penn Salt などがある。左のリンク集の一番上の動画をご覧戴けば、その様子がお分かり戴けるであろう。

BECCO Tank Car Deck Beccoは、バッファロ・エレクトロ・ケミカル・カンパニィの頭文字を並べたもので、高濃度過酸化水素を作るノウハウを持っていた。バッファロの町はナイアガラ瀑布に近く、いわゆる滝線都市で、水力電気が安価なところである。アルミ製錬をはじめとして電解工業が盛んである。
 タンクの上部にあるドームの形が普通とは違っていて、大きな安全弁が付いている。高濃度の過酸化水素は大変危険な物質であり、まかり間違えば大爆発を起こす。タンクの内部はグラス・ライニングが施されているはずだ。もっと高濃度のものを運ぶときは、純アルミニウム・タンクを用いる。
 
Becco Tank Car by Champion Decal Beccoのタンク車には興味があり、70年代初頭に東部に行ったときたまたま古い車輌を見かけた。いつかは作ろうと思い、ディカルだけは買っておいた。価格を見ると$1.45とあるから、75年あたりに買ったのだろうか。
 このころのChamp Decalは現在と比べるとやや膜が厚い。丈夫だから貼りやすいが、膜の腰が強くて凹凸になじみにくい。ディカルを浸す水は40℃くらいにすると、少しは軟らかくなる。
ディカルをなじませるSoftenerはどこのでもよい。あまり多いと失敗する。ディカル膜の水を切って、貼る面に1,2滴置いたソフナの上に着地させる。

コメント一覧

1. Posted by Brass_solder   2009年01月11日 22:15
こんばんは。
落ち着いた色のタンク車ですね。
日本でも高圧ガスのタンク車は灰色に塗られていますので、国際規格なのかなと思ってしまいました。

私は以前からChamp Decal を愛用しています。
マイクロスケールと比べて膜が厚いので、軟化剤を塗ってから少々位置決めに手間取ってもクチャクチャにならない点が安心できて好きなのです。
ただし厚い膜が災いして塗装面に密着しない場合があったのですが、貼り付けてからZライトで緩く温めて、軟化剤を乾燥するようになってからは、概ね満足の行く仕上がりを得ています。
やはり温度が上がれば膜がさらに柔らかくなるということなのでしょうね。

ところで同社のプランブックに紹介されている創業者 Max Gray 氏はインポーターのMax Grayと同一人物なのでしょうか?
2. Posted by dda40x   2009年01月11日 22:39
> 日本でも高圧ガスのタンク車は灰色に塗られていますので、国際規格なのかなと思ってしまいました。

 いや、これは決して高圧ではありません。過酸化水素が分解して酸素を出すのでそれを噴出させるものです。圧力は大気圧に近いはずです。

> やはり温度が上がれば膜がさらに柔らかくなるということなのでしょうね。

 そうだと思います。この件については、以前栗生氏が研究されていたはずです。

> ところでChamp社のプランブックに紹介されている創業者 Max Gray 氏はインポーターのMax Grayと同一人物なのでしょうか?

 そうです。もともとその業界の人らしく、弟が、グラフィック・デザインをしていたそうです。ですから、古いMax Grayの製品を買うと、箱の中に「この車輌のデカールを差し上げます。」という葉書が入っています。たくさんあるのですが、もう無効でしょうかね。
3. Posted by 読者   2009年01月31日 16:54
5 高濃度の過酸化水素というと戦時中に作られた秋水のヴァルター機関を連想しました。純アルミニウムのタンクを使用する理由は酸化する事によって不動態になるからでしょうか。
4. Posted by dda40x   2009年02月03日 23:48
沢山のコメントありがとうございます。留守をしておりましたので返事が遅れましたことをお詫びします。

> 高濃度の過酸化水素というと戦時中に作られた秋水のヴァルター機関を連想しました。

ヴァルタ機関は潜水艦ではありませんでしたか。秋水は過酸化水素を分解してメタノールを燃焼させるものでこれはヴァルタ機関とは言えないと思います。いわゆるロケットです。

> 純アルミニウムのタンクを使用する理由は酸化する事によって不動態になるからでしょうか。

過酸化水素を貯蔵、輸送するには、分解を避けねばなりません。分解は発熱反応なので起こり始めたら止める方法はありません。ひたすら冷やすだけです。
それ自身が分解反応の触媒になりにくいものを避け、かつ酸化されても分解の触媒にならないものでなければなりません。アルミニウムになったのは経験から得られた知識としか言えないと思います。

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