2008年12月28日
Draft gear
Kadeeは、押す、引く、両方の緩衝能力はない。片方だけ多少の緩衝能力があるだけである。ガタも大きいから、引き出し時にはかなりの音がする。それも楽しい音ではあるが、実物どおりに作動する模型も面白い。
これは以前紹介したThomasのタンク車である。筆者はこれを見つけると買うのでかなりの台数を保有している。最近は円高のおかげで安く手に入る。
筆者はほとんどKadeeに換装するが、一台だけオリジナルの組立て品を持っている。
その動きは興味深い。
まず、左は押し込んだところ、次いで中は引き出したところである。そして、右の写真は首を振ると、スプリングの端が傾くので復元力が生じるところを示す。
簡単な構成でここまで見事な動きをする模型は珍しい。残念なのは付属のカプラが、非可動であることだ。TransPacificの記事中同じような図が載っているが、首振りのセンタリングまで含めて解決している点で、この製品はすばらしいと思う。可動カプラにすれば全て解決する。
しかしダンパーがないので、蓄えられたエネルギが飛び出してくる。したがって、実際の動きはややギクシャクする。適当な摩擦を生じるように板バネを挟むと良いかもしれない。