2008年12月26日

100トン CD カヴァード・ホッパ  

Thrall 100 ton Hopper Weaver社の車輌の話を続けると1月以上掛かるのでここで一休みして、この車輌を紹介する。これは昨年のO Scale Westで見つけたものである。
 Pullman Standard PS-2 Center Discharge Covered Hopperだ。

 誰が作ったのか、全く分からないが、かなりの手練の作品である。材料は有機ガラス(ポリメタクリル酸メチル)とPETフィルムだと思う。細いアングルは鉄板製だ。
 有機ガラスで作ったかなり丈夫な骨組みの上に、Vacuum Formingした薄い板を貼り付けてある。大量生産を前提に、手順をよく考えた作品である。50輌ほどが山になっていて、1輌$10という値がついていた。埃も積もっていて、ちらりと見ただけではその価値は分かりにくいので、全く売れなかった。
 おそらく、故人の作品の山を家族が処分したのであろうと思われる。連結器つきでこの価格なら買うべし、と2輌購入した。もっと買っておけばよかったと後悔した。残りはあのまま粗大ゴミになってしまったのだろうか。

 製作者はプラスティック業界人であったと思われる。いろんなところで、なるほどと思わせるプロのテクニックが散見される。

Thrall 100 ton Hopper BN  手摺は薄鋼板製なのでブラスより細く出来て有利である。実に繊細である。


 多少の補修をしてBN塗装にした。ディカールのミスプリントも気にならない。しかし、ラニングボードの高さは気になる。何とかしたい。

コメント一覧

1. Posted by 岡田   2019年11月06日 10:05
この車両、パッと見たところブラス製に近い出来に見えた。持ってみると思ったより軽かった。爪で側面を軽くたたくと”ポンポン”と音がした。コンビニ弁当容器に使われているのと似た材料だそうだ。そう、昔のモデルレーシングカーのクリアボデーと同じ製作法だそうだ、これなら客車は簡単に出来るだろう!
2. Posted by dda40x   2019年11月08日 00:51
この種の貨車をブラスで作ろうと思うと、かなり大変です。重いし、細い部分がくにゃくにゃして壊れやすいのです。
この貨車は分厚い有機ガラスで作った箱に真空成型の側板を貼り付けてあり、簡単にしてかなり細かくできたものです。
かなりの速度で連結してもこわれません。
鉄板製のディテールは非常に実感的なもので、しっかりしています。
客車・電車はこの方式で作れば簡単そうですが、屋根はソリッドにしないと壊れてしまいます。どうすればよいか考えています。

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