2008年12月10日

Weaver FA+FB

Weaver FA ABBA これらは筆者の持っているALCO FA+FBである。上の2輌は正規品である。下廻りは処分した。フレームはブラスで新製してある。これだけで2 kg以上ある。
下の2輌はかなり珍しいものである。Weaver社を1989年に訪ねたとき、社長のBobが歓迎してくれ、自ら社内を案内して塗装、印刷セクションを見せてくれた。そのとき、失敗品をかごに放り込んであったのを貰ってきたのだ。

 ステップの欠けた物などをテスト用に使ったのであろう。UNION PACIFICの文字だけを黒いプラスティックに印刷している。

 この会社はもともと印刷業を本業としていた会社である。社長の道楽が意外にも成功して、かなり大きな模型製造業者になった。Bobはサスケハナ川を見下ろす大邸宅に住み、その地下には50坪ほどの大レイアウトがあった。驚くべきことは、全ての車輌がUPであったことだ。それは不思議な景観であった。

 「どうしてUPばかりなのか?」と問うと、「好きなものは仕方がない。」と言う。「不自然だとは感じないか。」と言うと、「とても幸せだ。私が好きなのはUPだけだ。」と言ったのには参った。そこで持参したDDA40Xを走らせた。30輌ほどの貨物列車を牽いて、電流値が0.1 A台であった。「電流計が振れない。これは不思議だ。」と言った。

 「実はね、」と説明した。「高効率のモータ、ギヤを装備するとこうなるという見本です。」と言うと、熱心に話を聞いてくれたが、価格の話をすると、天井を仰いで、「そんなに高い機関車を買う人はいない。私の客はその1/10の金しか出さない。」とため息をついた。「個人的には欲しいがね。」

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