2008年11月26日

続々 椙山 満氏の思い出

 我々の趣味は本当にこの社会で認知されているのだろうか、と時々心配になる。椙山氏は、ありとあらゆるメディアに取り上げられ、鉄道模型の楽しさを宣伝された。
 その後、10年以上経つが、意外と新規参入者は少ない。

 鉄道模型は本物と同様、設備産業であるため、車輌だけでは面白くないのである。工作の腕の立つ人は車輌工作をして、人に見せるという楽しみ方が出来るが、そうでない人は、運転を楽しみたい。
 すると、ある程度の広さの運転する場所が必要になる。組立て式レイアウト(このような言葉は英語にはないようだ。Snap Trackというのが近いらしい。)で楽しむだけでは面白みに欠ける。

 必然的に、レイアウトを所有する人のところに行くことが必要となる。このような新規参入者を暖かく迎え入れてくれる趣味人が多く存在しなければならない。椙山氏は、それを熱心に実践されたのである。彼ほど多くの人を自宅のレイアウトに迎え入れた人は珍しいのではないか。

 素人でもにこやかに迎え入れ、仲間に紹介された。いろいろな催しに招待するうちに、いつの間にか、その素人が主催者側の人間となり、次の世代の新規参入者を迎え入れている。すばらしいことであった。

 業界が率先してこのような人材育成をしなければならないのだが、その気配はない。雑誌も役に立っているようにはとても見えない。

 趣味者が主催するコンヴェンションが、小規模であっても各地で行われると良いと思う。そのとき、レイアウト・ツアも同時に行われるべきである。車輌工作だけでは寂しい。
 

 椙山氏の逝去の報を受け、いくつかの思い出を書いた。最初にも記したが、いかなる趣味にも指導者は必要である。卓越した指導者としての椙山氏のおかげで、幾多の模型人が育てられたことを、この趣味界は記憶せねばならない。 

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