2008年10月21日

ロストワックス鋳造の秘訣2

 鋳縮み率を測定すると面白いことがわかる。物によって鋳縮み率は違うのだ。

 細長い丸棒状のものは鋳縮みが大きく3〜4%である。ところがその両端に四角い大きな物が付いていると1%も縮まない。要するに固まる瞬間に鋳型の中で滑って行く形のものは簡単に縮むということである。

 鋳型に引っ掛かって縮めないようにすると、太さの方が縮むことになる。引っ掛かりの部分は、あとで切り捨てればよい。このあたりのことは実験を繰り返して、形との相関を精密に調査する必要があると考えている。

 最近ご紹介戴いた雑誌の記事の方法では、そのあたりのことをまったく考えていないのではないかと推察する。ごく適当に作っているのではないだろうか。それではギヤボックスのようなものは出来ないし、蒸気機関車のフレームもできない。

 鋳造ほど難しいものはないとしみじみ思う。機械工作やハンダ付け、塗装などの模型工作の単元とはまったく異質の薀蓄がにじみ出る分野である。

 設備は乗用車1台分くらいの投資でまかなえるが、ノウハウの取得には10年かかるだろう。Dennisは「それでも難しい」と言う。奥様の献身的な支えの下、年に数百本のフラスコを鋳造する。好きだからこそ出来るが、単なる金儲けでは出来ない。

 今回は筆者のノウハウも公開して交換授業をした。お互いに得るところが大きかった。


トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ