2008年10月05日

焼成と鋳造

 脱泡が済んだフラスコは静置し、固まるのを待つ。硬化したら、電気炉に入れる。最初の数時間は100℃程度に保ち、水分を飛ばす。この間にロウが溶け、下の皿にたまるので捨てる。大規模な工場では回収して精製し、再利用するが、小規模な工場なので全て捨ててしまう。

 回収することが前提のときは、全てのロウ型を同一のロウで作らねばならない。プラスティックが混じることなど論外だ。ロウが抜けたあとは、空気穴を開いて昇温する。このとき、ロウは燃える。完全には燃えないので、すすが出る。また多少臭う。テキサスでは、臭いのことなど問題にならない。うらやましい限りだ。筆者が鋳造を休んでいる理由はそこにある。日本の住宅地では、少しでも変なにおいがすれば、サリン製造かと疑われてしまうだろう。いずれ田舎に鋳造工場を移すか、テキサスに引越さねばならないだろう。

 今回はプラスティックが入っているので昇温速度は普段の半分にしている。完全に焼けたら、その空間に金属を熔かして入れるわけだ。

vacuum casting machine そのとき、重力だけで入れると細かいところには熔湯が廻らない。遠心鋳造か真空鋳造を採用する。小さいものは遠心鋳造でよいが、大物はそうはいかない。
 
 質量が200gくらいまでは遠心鋳造で十分である。それ以上では加速度が足らない。アームの長さ、スプリング・モータの出力等いろいろな問題がある。最初の一瞬で勝負がつくので、重いものは無理である。



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