2008年09月15日

続々 Atlas F9A

F9A nose casting このボディシェルは質量が870gもある。組み立てたときに補重する必要性はなさそうだ。

 大きさがよく分からないというご指摘があったので写真を撮り直した。筆者の手との対比でお分かりになると思う。


cracks on the body shell 今回の鋳造でわかったことがいくつかある。深さが25cmもあると、熔湯を入れた瞬間に底部がかなり高圧になる。水に比べて9倍の密度だから、水深2m以上に相当する。すると鋳型に大きな力がかかる。特に開口部がないこのボディシェルでは面のさしわたしで15cm以上に亘って、中子に全く支えがない状態になるわけだから、埋没材が割れるのも致し方ない。

 このような場合、割れを防ぐには開口部を作ることである。窓があればその部分で内外の型がつながり、圧力で押し広げられるのを防ぐだろう。今回の場合、ボイラの排気管のあたりの天蓋は切り取って、あとで別部品を付ければよかった。妻の角窓の周りはすばらしく良い。幸いにも今回の失敗は削れば直る方向なので、修正できる。

F9A body shell casting 湯口に近いところは押し湯が少ないのでステップの先は湯が回らなかったが、これは簡単に修正できるので、大きな問題ではない。

 大きなものを作ると熔湯の量が大きい。湯口から流れ込む量が多いと、湯口の先の鋳型が湯で削られる。この写真右端のドアのざらついているところがそれである。削りやすいところの裏に湯口をつけることが大切である。
 一番上の写真のナンバ・ボードの後ろも同様に裏に湯口があってざらついている。

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