2008年04月11日

続 Jerry Porter氏の模型哲学

 模型を買い集める、そして作る。自慢する。そのレベルの人が大半だ。人はいつかは死ぬ。死んでも持っていけない。残しても迷惑になる。
 一番良い方法は、確実な後継者を作ることだ。子供がそれを受け継ぐかどうかは、不確定要素が大きい。信頼できる第3者にそれを委ねるのも、かなり難しい話だ。

 Jerryの話を書こう。結論を言うと、Jerryは伯楽になることにしたのだ。
 名馬は常にあれど伯楽は常にはあらず、という韓非子の言葉で有名であるように、名馬を見抜き、それを育てることが出来る人は極めてまれである。

 JerryはO Scale Westのみならず、あちこちのコンヴェンションを精力的に歩き、これはと思う人に話しかけ、自分の考えを話す。筆者も何度も話しかけられ、押して動くギヤLow-D車輪など高い評価を受けた。レイアウトを持っていると言うと、少し残念そうな顔をした。設計してやるのに、と言う。

 現在の彼の目標はArdenのレイアウトを作ることである。名馬は見つかったようだ。片道180キロを走って、Ardenの家に週3日手伝いに来ている。必要があれば、人手も世話しているそうだ。経済的にも援助しているようである。

 人生の中で模型を楽しむ方法はいろいろあるだろう。最終的にはJerryの生き方になるのかも知れない。「伯楽という楽しみ方があるとは知らなかった。」と同行の栗生氏も驚かれた。

 Jerryの生き方は、まさに最終解脱の域に到達しているのだ。筆者も残る人生をどう生きるべきか、大きなヒントを得た。

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