2008年01月12日

続 ダクト式エアコン

 ダクト式で最も注意を払うべき場所は、断熱である。熱が漏れると効率は悪くなるし、結露で家が傷む。

 実は、どうしても外部を通さねばならないところがあった。車庫の部分の天井を薄い角ダクトで通して、天井クリアランスを大きく取らねばならなかった。とりあえず、送ってきた断熱材を注意して巻き、漏れの無いようにした。運転して、その断熱材の表面温度を測定すると、暖房時、外気より20度も高い。ということは損失は甚大である。早速断熱材をさらに巻いて、測定すると5度になった。さらにグラスウールを巻いて、ポリエチレンで断湿し、木の板で完全な箱を作ったところ、外気温0℃プラス1度になり、一応、良しとした。
 
 天井有効高さはそのぶん5cmほど減少したが、仕方が無い。ここで大切なのは断湿である。外気の多湿な日本の夏では、少しでも冷たいところがあるとそこが結露を始める。これは止まらない。冷房時、エアコンを動かしている限り、世界中から水蒸気を集め続けることになる。断熱層の外側の、冷たくないところで、断湿バリアを張って、水蒸気が中にしみこまないようにすべきなのであるが、日本の建築関係者の認識は薄いと言わざるを得ない。

 アメリカの建築士の試験科目には断熱防結露の項目がある。一応理屈は説明できる程度には皆が理解している。日本人の建築士で、そこのところを理解している人には会ったことが無い。断片的には知っているようだが、話を連続して聞くと、あちこちに矛盾がある。しかしそれを矛盾とも感じていないひとばかりだった。

 この家を建てたときの日本側の建築士は大変優秀な人で、「わからないから教えてくれ」と言うのである。説明すると、すぐに要点を飲み込んで、非常に的確な指示を出した。


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コメント一覧

1. Posted by shinichi   2008年01月13日 00:46
いつも楽しく読ませてもらっています。
熱容量が大きな部屋にするにはどうしたらいいかを
教えて頂きたいです。よろしくお願いします。
2. Posted by dda40x   2008年01月17日 00:22
熱容量を増やすには比熱の大きな材料をたくさん使わねばなりません。

アルミニウム化合物の比熱は大きいので、アルミナを多く含む煉瓦を壁一面に積み上げてあります。それだけで約4トン。床は30センチのコンクリートスラブで内部に空気を通せるようにしてあります。これは約8トンあります。日射で熱くなった室内の空気を天井付近から取り込んで通します。

冬至の日照8時間で、翌朝、外気温マイナス4℃でも室温が21℃あります。

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