2008年01月04日

エアコンの室外機

 すべてうまくいったように思えたが、ひとつ落とし穴があった。室外機の作動音がジェット機の音のようで、近所に大変な迷惑を掛けることになる。当初は周りが空き地で問題が無かったが、いずれ建て込んでくると、トラブルは避けられない。

 大掛かりな防音壁を作り、中に吸音材を貼ったが、まだ足らなかった。落ち葉が中に入っているのを取ろうとした時、4枚羽根の大きなアルミ製ファンを外した。出来の悪い形をしていた。日本製の流体力学に基づいた強化プラスチックの一体成型ではない。風切り音がうるさいのではないかとひらめいた。

 ちょうどその頃、ふくろうがねずみに襲い掛かるときに無音で滑空するという話を聞いたばかりであった。それは初列風切羽に筋肉の緊張によって作る鋸歯状突起や、風切羽内弁の非常に柔らかい縁毛によって気流を「整流」して音を消しているというものであった。
 それならばと、羽根の風切り部に、ヤスリで無数の切込みを入れてみた。羽を取り付けて、室内に戻り、エアコンのスイッチを入れた。音がしない。壊れてしまったと思い、外に出ると、ちゃんと動いている。大成功であった。

 加工した本人の予想をはるかに超える結果をもたらしたのだ。これは特許になると思い、調べてみたところ、三菱重工がすでに採用していることが分かり、がっかりした。

 このデコボコを付ける方法は、500系新幹線のパンタグラフにも採用された。このごろはあちこちで見ることができる。セルシオの屋根上のアンテナもこれが付いている。

 それまでの2年間、音で悩んでいたが、急転直下解決したので、それからは深夜にも平気で運転することができるようになった。住宅の内部の熱容量が極端に大きい構造をとっているので、夜間は十分に余熱(あるいは余冷)で、翌朝まで快適ではあるが。

追記 01175様からご指摘がありましたので、修正致しました。音源は後方にできるカルマン渦だそうです。ありがとうございました。


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2. Posted by 01175   2008年01月04日 15:01
たびたび申し訳ございません。初列風切羽の鋸歯状突起は羽に存在するもので筋肉の働きは関係ありません。同じ夜行性ではあるものの類縁関係の無いヨタカでは内弁の柔らかい縁毛はあるものの初列風切羽の鋸歯状突起は無いそうです。

それはさておき、こちらのブログは本当に勉強になります。今年も一層の御活躍を祈念してやみません。

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