2007年11月11日

エラストマ

 elastomerとは「伸びるもの」である。輪ゴムはelastic bandであるし、ズボン吊りはelastic(s)という。

 プラスティック・モデルのゴムタイヤはゴムではない。よく伸びる材質で、誰が見てもゴムのように見えるが、熱可塑性プラスティックである。スチレンとブタジエンなどの共重合体であり、熱で融ける。すなわちポリスチレンと同様、融かした樹脂を型に押し込んで、冷やして作る。

 プラスティック・モデルの黎明期においては無頓着な材料選びが行われていて、ありとあらゆる事故が起こった。

 栗生氏のBBS にも紹介されているようなことはよくあった。

 さて、本題のエラストマであるが、とにかくゴム弾性があるものはエラストマである。
 ゴム弾性は、分子間力の小さい構造の高分子が、何らかの方法である程度の束縛を受けていると生じる。天然ゴムは少量の硫黄を入れて高分子鎖を結合する。これを加硫という。プラスティック・モデルのゴムタイヤは、高分子鎖のところどころにあるスチレンが凝集して束縛力を生じる。これは、温度が上がると束縛が解けて流動する。すなわち、加硫なしで常温では加硫したかのように振舞うところが面白い。

 ためしに燃やしてみると、ポリスチレンと同様の臭いである。天然ゴム製品を燃やすと、鼻をつく硫黄酸化物の臭いがするはずである。

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コメント一覧

1. Posted by モッチー   2007年11月13日 12:31
加硫でゴムに架橋構造を持たせ、弾性力を与える…こんなお話を聞いていると大学受験を思い出します。
最近では、生体への影響や環境への配慮から硫黄を用いずに放射線で架橋構造を作る手法もあるようですね。

2. Posted by dda40x   2007年11月14日 21:58
硫黄なしで加硫(変な言い回しですが)出来ればよいですね。放射線でエネルギを当てれば、出来るでしょうね。

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