2007年11月05日

リモネンの挙動

 リモネンを使って手を洗うことが多くなった。筆者は車の修理を手がけるので、油汚れ落としはリモネン系洗剤Goo Goneを使えば、たちまち完了である。もちろんそのあとでセッケンで手を洗う。最初からセッケンを使うことを思えば所用時間は1/10である。

 面白いのは灯油が手に付いたとき、石鹸で洗っても臭いは取れないが、Goo Goneを使うと一瞬で溶け出してしまい、臭いがなくなるなくなることである。

 これは灯油の分子量がせいぜい150くらいであるのに、セッケン分子の分子量が約300もあって、セッケン分子が灯油(炭化水素)の分子を囲んで、水に溶けやすくすることができないからである。要するに、大きなものでは小さいものを囲めないということだ。

 リモネンは分子量が小さく、また灯油と溶け合うので、皮膚の隙間にいる灯油の分子を引っ張り出すことができるのである。一方、油脂は分子量が900弱でかなり大きい。これをセッケン分子でくるむのは容易である。

 このGoo Goneはレイル拭きとして、この趣味界ではかなり有名になってきた。アメリカの模型人の大半がこれをレイル・クリーニングに用いている。日本にも売っているようだが、模型店でしか売らないので、価格が高すぎる。

 アメリカに行くたびに買っていたが、例のテロ事件以降、液体を持ち帰ることが困難になったので、手持ちのものを節約しながら使っている。あと2年分くらいしかない。

 これをポリスチレンの接着に使えないかと調べたが、感心しない。リモネンの含有量がそれ程多くないらしく、溶解性がよくない。可塑剤は多少溶け出すようで、それが別の問題を引き起こす。
 

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