2007年11月03日

続々 リモネン ピネン シネオール

シネオール シネオールは月桂樹の葉の香気成分である。この匂いを嗅げば、カレーライスや、ロールキャベツを思い出す。これもポリスチレンを非常によく溶かす。

 これらの植物からの抽出成分は、自然界にふんだんにあるものばかりであり、取り出す方法さえ間違わなければ、誰でも抽出可能である。

 石炭を基にした化学から、戦後は石油を基にした化学が進歩したが、天然物有機化学はこれからもっと進歩するであろう。

 植物中では、炭素原子5個からなる基本構造をつなぐ方法により、無数の化合物が可能である。人工的に作るのはまだまだ難しい。

 太平洋戦争末期、ガソリンが不足したとき、松の根を掘り起こして水蒸気蒸留し、代用ガソリンを作ったそうだが、根本原理だけは正しい。それはピネンなどを取り出したわけである。

 ピネンはリモネンより溶解力が強い。ヴァイオリンの弦に塗る松脂も多少のピネンを含んでいるので、ポリスチレンに接触すると多少の変化を与える。そのため、松脂は紙とか布のケースに入れられていることが多い。

 リモネンはプラスティック・モデル用の接着剤としての地位が確立されてきた。それは非常に良い選択であると思う。急速に溶かす石油系溶剤では、接着面に歪みが生じるが、リモネンではゆっくり溶けるのでひずみは分散され、より強く接着される。

 発泡ポリスチレンの包装容器等をリモネンで溶かして縮容する様子をTVで見たが、なかなか賢い方法である。しかしプラスティックを包装材に使わないようにするのが、もっとも賢明であることは間違いない。

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コメント一覧

1. Posted by Brass_solder   2007年11月03日 08:28
こんにちは、いつも興味深く拝見しています。

数年前に Goo Gone という米国の洗剤(?)を入手して、線路拭きに使用しております。
Citrus Power と書かれていますので、これもリモネンが入ってるのかもしれません。
またある時、新聞折り込みチラシの上でグレープフルーツを剥いて食べておりましたら、広告のインクが溶けているのに気付きました。
ひらめいてグレープフルーツの皮でアサーンのシェルを擦ったら、塗装が落ち始めたので嬉しくなりました。
しかしフレープフルーツを食べるのも含めて(笑)もの凄く手間と時間が掛かるので、止めにしてガソリンタンクの水抜き剤に乗り換えました。
2. Posted by ワークスK   2007年11月03日 12:15
メインライン・モデラー誌でHundman編集長が、プラスチック板を貼り合わす工作を事も無げに披露されるので、「歪み、変形は大丈夫か?」と訝っていたのですが、秘密はリモネンにあったようですね。これでイケるならば作ってみたいモデルが……
3. Posted by dda40x   2007年11月05日 07:57
Brass_solder さん、ワークスKさんコメントありがとうございます。
過去半年ほど、リモネンによる溶解実験をしています。だんだん分かってきました。いずれ発表します。
私もプラ板キットを持っていますが、どうやって組み立てるか、思案投げ首でしたが、ようやく動き出せそうです。

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