2007年10月26日

中古品を改造する

 完成品を格安で手に入れたとする。あちこち凹み、部品が外れている。欠落した部品もある。だからこそ格安なのである。

 このようなものを再生するのは面白い。あるいは思い切って、全く別の機種にしてしまうことも可能だ。

 10年ほど前、「パシフィックの上回りとテンダを買ってくれないか」と友人から頼まれた。安く買い取って、図面集を眺めていると、同系列のミカドになりそうだ。スケッチを描いて、どこを切り取って何を作ればよいかは、すぐに方針が決まった。ハンダ付けを外し、新しいボイラを作って取り付けた。アメリカ型独特のボイラはなかなか設計が難しい。結局キャブは原型、煙室戸は修正して流用。煙突は新製。

 下回りは、ジャンク箱から引っ張り出したミカドのそれがある。それを元にフレームを作り直せばよい。従台車はイコライザが正しく動くように、新製しなければならない。先台車の復元は十分に効かせる。全質量の70%は新製だ。

 この調子でやれば、一台完成してしまう。それを人に見せる時、由来を明かせば多分「完成品の改造」の範疇に入れられてしまうのだろう。元の形を見ればどれぐらい違うかは分かるのだが、それを望むのは無理と言うものだ。由来は伏せておこう。元の持ち主に途中経過を見せてやったところ、"Unbeliebable"と言っていた。

 おそらく、「出来合いの下回りに、自作の上回りを載せたもの」が、見かけ上のスクラッチ・ビルドとして通用しやすいものである。要するに上回りの見かけの問題なのである。このパシフィックの元の持ち主も、それを考えて下回りをとったのだろう。テンダなど、アメリカ人は全く評価しない人が大半だ。付いていればよい。

 筆者のミカドはスケールスピードで走り、超低速でもけつまづかない。そこを強調したい。

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コメント一覧

1. Posted by 山本真一   2007年10月27日 13:04
私もネットオークションや天賞堂4階でのジャンク品購入が楽しいだけに、全く同意です。この楽しさは格別です。かえって新品に手を付けるのは罪悪感を感じてしまいます。

私の場合は、16番またはHO付近のスケールであり、走行性能にこだわる場合もあれば、外見の変更に集中する事もあります。ブログオーナー氏ほどの工作力はありませんが。

でも雑音なんてあるのですか…?私は全く気になりません。聞こえてないだけかな…?


2. Posted by dda40x   2007年10月29日 08:09
 山本様、コメントありがとうございます。

 山本様の美しい機関車群を拝見するたび、、その感性には感銘を受けております。 低速でも、全くけつまづかないところもとても素晴らしいと思います。なかなかそのようなモデルには出会えませんよ。

 雑音についてですが、ずいぶんあるのです。気にすることもないのですが、わざわざ知らせてくれる人も居て…。

 ともかく私はスクラッチビルト・エンジン礼賛には辟易しています。といえども、暇になったら、一台だけは作りたいものがあります。そのための図面は集めています。 

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