2007年10月20日

Scratch Building

Scratch Building 定義はこのようなものらしい。この辞書がどの程度正しいのかはよくわからないが。  
– Making a model from raw materials and parts, and not using kits.−
 要するに模型を作るに当たって、キットをもとにせず、素材から作ることである。

 1940年代のNMRAの会報を見ると、スクラッチ・ビルディングの定義として、使っても良い市販品は、「電球、歯車、ネジ」とあった。その後50年代になると「モータ」と「台車」という言葉が出てきて、TMSには「アメリカでは台車が素材パーツとして流通している。」というようなことが、驚嘆をこめて書かれていたのを、読んだ記憶がある。

 その後、時は流れて、現代では使ってもよいものはずいぶん増えてきた。モータを自作する人はまれである。伊藤剛氏の瀬戸市電くらいのものだ。

 電球を自作することはさすがに出来ないが、歯車は、CNC工作機を持てば容易に出来るらしい。しかし買ったほうが格段に安い。
 
 問題はここである。ものがない時代は作らねばならなかった。時間と腕がある人は作ったであろう。現代では、自分で作った物より精度が高く、高性能な部品はいくらでもある。しかも安い。そうなると、スクラッチ・ビルディングの定義は大幅に変わるべきである。最近は、ロストワックスの部品を付けた作品が正々堂々とスクラッチ・ビルドとして紹介されているが、それにケチがついたという話は聞かない。

 1970年代から、MRに載り始めた言葉で、Kit-Bashing, Brass-Bashingというのがある。要するに、完成品を切り接いで、誰も作っていないものを作り出すことである。

 筆者は、その瞬間からキットも素材の範疇に入れるべきであるという気持ちが強くなった。スクラッチ・ビルディングの定義は進化してきたし、進化すべきなのだ。

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コメント一覧

1. Posted by Scrap Builder   2014年10月01日 22:44
5  伊藤剛氏はかつてScratch Buildは「素材から自作すること」と定義すると素材とは何かという哲学的問題になり、深く考えすぎると、真鍮板も銅と亜鉛の地金から作らねばならないなんてことになるので、氏の独断と偏見で「素材とはなんにでも使える材料、特定の製品の一部になることを予定されていない材料」と仰った。そしてNゲージ部品をOゲージに利用したら、これは素材なのか部品なのか、とのジョークも続けて・・・・(出典「Yard」488号)
 dda40x氏の「キットも素材の範疇に入れるべきである」には概ね同感しています。概ねと云うのは、キットの僅かな部分をチョロっと改造してScratch Buildだよ。という人が出てこられては、Goさん世代に申し訳ないように思ますしね。
 私のハンドルネームのScrap Builderも自らScratch Builderと名乗っては、犬釘先生の逆鱗に触れそうだからです。

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