2007年09月24日

Marker Lights

Marker Lights マーカ・ライトの色について伊藤剛氏が解説している記事があった。"Yard"16号、1948年7月1日発行である。カブースのことをキャブースと表記しているが、後日カブースに訂正されている。(色は筆者が付けた。)

 マーカの色については、鉄道会社によって多少の違いがあるはずだが、基本はこれなのであろう。Model Railroader誌の1940年10月号の記事からと書いてあるが、10年に1回くらいの割合で、質問に対する答として載っている定番記事である。

 昔はあの小さいマーカ・ライトの中に電球を入れるのは不可能で、光を導くファイバを使ったりしていた。最近は小さなLEDがあるので容易になった。

 面倒で入れるのをためらっていたが、それを装備した車輌を見ると、むらむらと意欲がわいてくる。友人のレイアウトで全ての機関車、カブースに灯が燈るのを見た。同時に音響効果もあった。素晴らしい実感である。遠い昔の駅や機関区の情景がよみがえる。

 灯火は大切である。音も大切である。機関区のクレーンの音、給水の音、ブレーキテストの音、石炭を積む音、かき寄せる音。眼をつむるだけでそれらを思い出す。

 休んでいた機関車が、ブロワを効かせて給炭を始める。エア・コンプレッサの音が高くなる。ズンッという響きとともに、安全弁が吹く。インジェクタを働かせて給水すると途端に安全弁は閉じる。その間5秒。

 全て遠い昔の思い出である。そのレイアウトの主にその話をすると、「そうだ。そうだ。」と昔話に花が咲いた。国が違っても同じ体験があるのだ。

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