2007年09月14日

中西氏の連結器コレクション

Brass-Formed Automatic Couplers 中西進一郎氏から連絡があリ、生き残っている日本製自動連結器をお見せ戴くチャンスに恵まれた。珍品中の珍品が、このブラスをプレスして作った自連である。作動状況はあまり良いとはいえないが、ちゃんとキイを抜くと開放する。

 薄いブラスの板をプレスしたものと、厚めの板を組合わせて作られている。製造所は不明だが、たいしたものである。キイは薄い板である。あまり頑丈な製品ではないが、間違いなく作動するし、経年変化もない。経年変化という点では、ブラス製でハンダ付けしたものは半永久的である。もっとも、湿度が高いとハンダは錆びてくるので、ある程度の除湿は必要である。

ダイキャスト密着連結器 次にお見せいただいたのはダイキャスト製の密連である。これは筆者が考えていたものとは違っていた。針金で出来たキイを差し込む方法で、連結開放ともやや難しい。横に飛び出した針金を、ぐいと引っ張ると開放する。

 合葉博治氏発案のものは、角棒部の根元に切り欠きがあってひっかかるようになっている。そのひっかかりを確実にするために薄い板バネで押さえていた。外すときは、そのひっかりの分だけ横から押せばよい、というものであった。

 密着連結器はダイキャストのみならず、ブラスハンダ付けの製品もあった。この時期は、いろいろなレベルの商品が続々と発売されたので、ほんの僅かな期間しか市場に出ていない製品も多い。

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コメント一覧

1. Posted by RAILTRUCK   2007年09月14日 09:03
なつかしいですね。52年も前になりますが、兄はこの真鍮プレス製自連をAC3線式の自作電機に付けていました。
2. Posted by dda40x   2007年09月15日 11:13
RAILTRUCK様
コメントありがとうございます。
その自連はその後どうなりましたでしょうか。まだお持ちですか。
ブラス製の模型の寿命は永遠ですね。
3. Posted by RAILTRUCK   2007年09月15日 16:51
車両、線路は40年ほど前に兄の知人に貰われていきましたので全く残っていません。
その後の消息も分りませんが、件の自連を付けたB-B電機(EH10タイプの両運)の材料はトタン、窓抜きはタガネ、半田付けはあぶり鏝で作り、2個モーターにインサイドギア、マグネット式自逆を載せていました。
今思えばこの電機は手元に残しかったですね。

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