2007年09月04日

続 Kadeeの挑戦

 ケイディは双子の兄弟によって創立された。KeithとDaleという名前である。Keithのほうには70年代に会ったことがある。

 紹介してくれた男が言うには、「すごくへそ曲がりだから、何かいやみを言われても逆らうな。」という事だったが、至ってまともな人であった。もっとも、紹介してくれた人もかなりの変人であったので、そう言われてみれば納得がいく。

 ディレイド・アンカプリング、すなわち『のちほど開放』という少々玩具的発想ではあるが、確実な入換システムを製品化した業績は大きい。

 しかしDCC化が進めば、希望のところで開放というのは当たり前になるかも知れないが、今しばらくは価値が揺らぐことはあるまい。

 Keith は、製品化間もないMKDカプラの新型OS-5をサンプルにくれた。そのケイディ・カプラを手にした時、筆者はなるほどと思った。製品をグラファイト粉末中でよく震動させ、すれ動く部分に粉末を浸透させてある。グラファイト粉末は減摩剤として別売りもしていた。Greas-emという名前である。

 過去の多くの製品の欠点は摩擦に基づいていた。それを減摩剤で切り抜けたのだ。グラファイト(黒鉛)は、常圧では固体であるが、50気圧以上では流動するようになる。金属部品が接触しているところでは、瞬間的にそれぐらいの圧力は生じるだろうから、その瞬間に摩擦を減らすのである。

 鍵穴に鍵が挿さりにくい時は、この粉末を吹き込んでから鍵を数回往復させる。すると驚くほどすべりが良くなる。粉末ではなく油を注すと、しばらくは調子が良いが、そのうちに砂埃が付いてますます調子が悪くなる、という結果をもたらす。この種の減摩剤は、日本でも鍵穴用に市販されるようになった。東急ハンズなどで見かけるが、高価である。6Bの鉛筆の芯を削ればいくらでも出来る。

 

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