2007年08月28日
All-Nation F3
この写真をご覧になるとその精密さがお分かりになるだろう。50年以上前にこのような模型が大量生産されていた。リべットの大きさなどもよく吟味されているし、ルーヴァの様子も実物をよく観察して作ってある。
窓の部分は裏から窓ガラスを嵌めるように、薄く作ってある。手すり部分は裏にガイド穴が用意されていて、それにドリルを入れれば自然に位置決めできる。
キャブの部分は左右を逆ネジで締め付けて隙間をなくする。このあたりの発想は見事である。前照燈はボンネットの中に部屋が用意されていて、電球のついた板を嵌めるだけで完成だ。
屋根のクーリング・ファンは、実に小気味よく作られている。その他の小物もよく出来ている。
この時期の製品は、時間が来ると割れるということは無いはずだ。ダイキャスト・メタルの純度が上がったからだ。
戦前のライオネルのハドソンは素晴らしい製品であるが、最近は値段が付かないほど価格が下落しているという。製造後70年で、シーズン・クラックが始まったのだそうだ。
一時期はコレクタの間で引張りだこであったが、もう欲しがる人はいないらしい。大事にしていたものが、箱を開けるとばらばらになっているということだ。全部ではないらしいが、そのようなことが起こり始めると、誰も持っていたくない。
追記
栗生弘太郎氏からAll-Nationの63年版カタログのコピーをお送り戴いた。車体の組立てと台車の構造を示す写真である。ちなみにこの車体はF7。 (Sep.1,'07)
窓の部分は裏から窓ガラスを嵌めるように、薄く作ってある。手すり部分は裏にガイド穴が用意されていて、それにドリルを入れれば自然に位置決めできる。
キャブの部分は左右を逆ネジで締め付けて隙間をなくする。このあたりの発想は見事である。前照燈はボンネットの中に部屋が用意されていて、電球のついた板を嵌めるだけで完成だ。
屋根のクーリング・ファンは、実に小気味よく作られている。その他の小物もよく出来ている。
この時期の製品は、時間が来ると割れるということは無いはずだ。ダイキャスト・メタルの純度が上がったからだ。
戦前のライオネルのハドソンは素晴らしい製品であるが、最近は値段が付かないほど価格が下落しているという。製造後70年で、シーズン・クラックが始まったのだそうだ。
一時期はコレクタの間で引張りだこであったが、もう欲しがる人はいないらしい。大事にしていたものが、箱を開けるとばらばらになっているということだ。全部ではないらしいが、そのようなことが起こり始めると、誰も持っていたくない。
追記
栗生弘太郎氏からAll-Nationの63年版カタログのコピーをお送り戴いた。車体の組立てと台車の構造を示す写真である。ちなみにこの車体はF7。 (Sep.1,'07)