2007年08月21日

ダイナミック・ブレーキを掛ける

 Steffes氏の本の中に、ダイナミック・ブレーキの効かせ方についての記述があった。Tom Harveyからも聞いていたことなので、極めて普遍的な話であろう。

 長大な貨物列車を牽いて、坂を越えていく。峠を越えると、そのまま下っていくが、この時各車両間の連結器には力が掛かっていない。隙間が空いている。

 そこで機関車だけに少しブレーキを掛ける。すると、貨車は前からズンズンと連結器の隙間を詰めていく。その衝撃はとても弱いものだが、体で感じることが出来るものらしい。

 全部の連結器が詰まった状態になったのを確認して、ダイナミック・ブレーキを効かせるのだそうだ。効かせ方は、当然最初は緩く、徐々に強くしていく。後ろから貨物列車がすごい勢いで押してくるのが分かるそうだ。

 ブレーキ・グリッドは赤熱し、放熱ファンは最高速で廻る。その音を聞いていなければならない。何かの故障でファンが止まれば、それはとんでもない事故の前兆だ。

 機関車のエンジンルームの上にはダイナミック・ブレーキ装置が載っている。そのファンも廻すようにした模型を作った日本のメーカがあった。さすがにアメリカの雑誌では酷評されていた。巡航時には動くはずは無い。さりとて、ブレーキを掛けたときだけ動かそうと思うと大変だ。

 筆者のDDA40Xの一台にはダイナミック・ブレーキが搭載されている。ブレーキを効かせたときは、サウンド装置のダイナミック・ブレーキ音が同期するようになっている。つまらぬ装置だが簡単に出来て楽しみを増加させる。いずれ、ファンも廻すように出来るだろうか。
 

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コメント一覧

1. Posted by ワークスK   2007年08月21日 21:41
今は回生ブレーキばかりですけれど、日本の電車でも昔はダイナミックブレーキがたくさんありました。停車用と抑速用があって、特に後者はすごい数の抵抗器が床下に並んでいましたね。近鉄とか東武とか。
ダイナミックブレーキは日本語で発電ブレーキですから、原理がよく判るのですが、エンジンブレーキと排気ブレーキが、トルコン付の気動車や機関車を含め、よく理解できていません。ウィキペディアに解説がありますが、エネルギーの熱はどこに霧散するのでしょうか。実は私、機械屋なんですけれど……(^_^;)

http://ja.wikipedia.org/wiki/エンジンブレーキ
http://ja.wikipedia.org/wiki/排気ブレーキ
2. Posted by dda40x   2007年08月21日 22:56
 一言で言えば、ラジエータでしょうね。いわゆるエンジンブレーキなら、機械的な摩擦、冷却水攪拌による損失、吸気抵抗、圧縮などで熱に変わって、冷却水からラジエータに抜けるでしょう。ウォータポンプの駆動損失は2馬力分位あるそうです。
 実は私の家からふもとまで標高差80mあるのですが、これを滑り降りるとき、冷たいエンジンでもかなり温かくなりますよ。

 排気ブレーキは圧縮して放り出すので、排気管と冷却水ということになります。

 最近フォイトの攪拌式リターダが売れているらしいです。これは、「発生したエネルギをラジエータから放散させる」とあります。
 
3. Posted by ワークスK   2007年08月22日 22:50
リターダ=Retarderですよね。高速バスや長距離トラックには必須の装置だと聞いて、ビックリしたのはつい最近でした。やはり、ブレーキにもちゃんとしたシステムが必要なのだと妙に納得したモノです。

ウィキペディアの解説はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/リターダ
住友金属の永久磁石式はhttp://www.sumitomometals.co.jp/osakasteelworks/ritada/index.html
4. Posted by dda40x   2007年08月23日 09:14
ワークスK様 いつもコメントありがとうございます。
フォイト社の水を使うリターダはここに載っています。日本語版を見つけました。
www.nrs-retarder.co.jp/topics/aquatarder.pdf

フォイトという名前は、フォイト・シュナイダ・プロペラを小学校の時に学校の図書館で知りました。鉄道連絡船の船底に突き出ていて、船が前後左右どちらでも進めるような推進機です。妙に感心した覚えがあります、
http://www42.tok2.com/home/fleet7/Museum/Muse408.html

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