2007年07月20日

Bates機関士

 その機関士の名前はCharley Batesであった。当時の機関士の中で飛びぬけて優秀な機関士である。まず服装が違う。

 当時、普通の機関士はブルー・ジーンズのオーバーオールを着ていたが、彼は違った。青と白の縞のCoverall(つなぎの上下)を着ていた。しかもそれがきれいに洗濯してあった。そして白いドレスシャツを着て、ネクタイをしていた。

 彼は全ての点で傑出していた。このベイツ氏は1901年に罐焚きとして雇われた。そして1942年当時、既に61歳だった。とても年寄りに見えた。多分18歳のFiremanから見れば、今の私も年寄りに見えるだろうが。その年寄りの機関士が機関車の運転室へとハシゴを登るのを見て驚いた。

 この人は、ユタ州のPromontoryで始めての大陸横断鉄道が完成した当時の事を憶えている人たちが居た頃に、このUPに入ったのだ。1942年当時、41年勤続であり、それはベイツ氏が始めて乗務したとき、完成後32年しか経っていなかったのだから、それより長いのだ。

 1901年の手焚きの小さな機関車の時代から、1930年代後半にStreamlinerを走らせるようになるまで、彼は仕事を続けてきたのだ。この優秀な機関士が時速90マイル(時速144km)で列車を走らせるのを称えざるを得ない。彼には自信が漲り、何か普通の人とは違うものを感じた。

 私はこの機関士と同列に並べられる機関士を2,3人しか知らない。

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