2007年07月06日

Cab-Signal

 昨日の記事は読者にとってはどうでも良い事であったと思う。読んで下さる方がいることに驚きを感じる。(原文通り。訳者註)

 今日の機関車の運転は昔のことを思えば、極端に簡単になった。どこがどのように簡単になって、どのように安全になったかということを、くどくどと書くのは勘弁してもらいたい。現代の安全装置の中で最大の発明はCab-signalである。要するにCTCの車内信号のことである。

 車内信号は機関車の中に積まれている物の中でもっとも価値がある。車内信号は「進行」以外の信号を全て表示する。車内信号は、視認性を良くしたというだけではない。制限信号を現示するだけではなく、閉塞区間に進入したときの指示を「進行」以外なら機関士に教える警報装置である。

 視界ゼロであっても、閉塞信号は表示される。車内信号は機関車のエアブレーキに接続されているから、制限信号地点を超えた瞬間、機関士が"Acknowledge" (確認)のボタンを押さない限り、ブレーキが掛かる。

 要するに、「進行」以外の信号区間に進入したときは、機関士が速やかに何らかの正しい動作をしないと機関士の存在を無視して停車するということだ。勝手に止まるのを防ぐためには、直ちに確認ボタンを押さねばならない。

 この装置が導入されたとき、もうこれで追突事故は永久に無くなると思った。しかしながら、この一年半の間に2回の追突事故があり、どちらも機関士たちが死んでいる。

 国の事故調査委員会の報告によると「居眠りをしていた」のだろうというのだが、納得できるはずがない。どんな素晴らしい安全装置でも、事故を防ぎ切ることは出来ない。もう何回も起きている。

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コメント一覧

1. Posted by ワークスK   2007年07月07日 23:20
完璧と思われる装置を導入しても事故が起きるというこの認識には、実際に安全運行に携わった方だからこそ吐露できる重みがあります。最新式ATSの導入遅れや、日勤教育への恐怖心が理由などという主張は短絡思考以外の何ものでもありません。もし、この件にご関心をお持ちなら私のこちらの一文を……
http://eshatyo.e-radio.jp
2. Posted by dda40x   2007年07月08日 18:45
生前、Tomがよく言っていました。

「事故を起こす人間は、守らなくてはならないことを守らない奴だ。そういう奴は守らなくてもよい規則を守る。」と。

 要するに、頭の中に優先順位が整然と出来ていない種類の人間であるというのです。ヒューマン・ファクタは大きいのです。そういう種類の人間を排除するためのシステムがないと、同じ種類の事故は起こりうると思います。

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