2007年06月06日

日本の模型界との違い

 日本の模型界は業者主導である。よくも悪くも模型店の作った製品を利用するところから始まる。

 一方、アメリカの模型界はユーザ主導である。それにはカスタムビルダが大きくかかわっている。カスタムビルダというものは自分の顧客の希望を満たすために、ありとあらゆる工夫をする。資料集め、工法の改良、材料の選定等、模型製作のノウハウを全て注入する。

 模型専業メーカは既存の工法で安く作る方法しか考えないので、あまり進歩がない。「飛躍的な進歩はアマチュアがもたらす。」これは真理である。

 カスタムビルダこそ、日本の模型界に不足しているものであると思う。模型雑誌を見ていても、腕の良い人は見かけるが、その人がある程度の量産が出来るかは、少々疑わしい。また、その人の作品をまとめて欲しがる人がいるのかは、もっと疑わしいだろう。

 アメリカの場合、特定の列車ならば数十人が欲しいと名乗りを上げてくる。2年待てば出来ますよと1/3程度の金を集める。そして1年半後には完成する。というわけである。しかも出来た列車は博物館の陳列物レベルであれば、顧客は幸せである。その価格はかなりのものではあるが、客観的に見て妥当なものであると思う。

 このシステムは日本では難しいだろう。それはレイアウトの数があまりにも少ないからだ。列車はレイアウト上で、初めて真価を表す。箱の中で寝ているようでは意味がない。しかし、特別なノウハウを持った人が、そのノウハウを公開することによって全体のレベルが向上する。ノウハウは無形ではない。車輌という有形物となって多く残らなければならない。

 日本の場合、模型店が出す特別製品の列車があるが、それは資料集めが完全でなかったりすることも多々ある。カスタムビルダには、顧客が自分で集めた資料を持ち込むので、より正確なものが出来る。

 その車輌を多くの人が直接見て、その情報を共有できることが望ましいと考える。筆者の場合、多くのカスタムビルダを知っているので、彼らから得たノウハウは自己の作品の中に生きている。それを多くの人に伝えたいと思う。

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