2007年05月08日

Sweat Soldering

Sweat Soldering 先日Sweat Solderingという言葉を出したところ、何人かの方から、もう少し詳しくという要望があった。

 Sweatは汗という意味であるが、強く加熱するという意味もある。鉱石を加熱して、その中に含まれる金属分を溶かし出すときにもよく使う言葉だ。

 建設工事で熱水配管は銅管を使うようになった。アメリカなどでは19世紀から銅配管を用いている。継手の内側、管の外側をよく磨き、フラックスを塗って加熱し、薄くハンダを塗る。

 これを組み立て、再度フラックスを塗り、加熱する。ハンダめっきが融けたとき、新たな棒状ハンダを当てれば、ハンダはとろりと融けて隙間に滲みこむ。隙間に表面張力でハンダがわずかに盛り上がった瞬間にハンダの供給を止めれば良い。

 文章で書くと難しいが、やってみれば簡単である。コツはハンダの量だけである。

 さて今日の写真をご覧戴ければ、その仕上がりがお分かり戴ける。全く隙間なくハンダが埋め尽くし、しかもはみ出ていない。細めのハンダを使って量を加減するのだ。もしハンダが微妙に多くなり過ぎた時はどうするか。

 重力を使うのだ。減らしたい方を上に向けて保持し、裏に塩化亜鉛溶液を多めに塗る。ガスバーナの火を細くして、その部分だけ加熱する。余分なハンダは融け、裏側に回りこむ。するとこのような美しい仕上がりになる。表にはフラックスは塗ってはいけない。塗ると、ハンダが表に広がることがありうるからだ。裏側のみに、ぬれをよくする工夫をするということである。

 フロアスタンドの写真をアップロードしたのでご覧戴きたい。

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コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2007年05月09日 21:19
ハンダ付けのテクニックがすごいです。確かに水道屋さんはガスバーナーを使ってますね。
今度はよく見ていようと思います。
重力を使って余分のハンダを引き込ませるというのには驚きました。私はいつもハンダ吸取線を使うものだと思っていました。
ハンダ付けは「ぬれ」を利用しているというのは、言われるまで気が付きませんでした。これを読んだだけで、なんだか自分までハンダ付けの達人になったような気がしてきました。頑張ってみます。
2. Posted by dda40x   2007年05月14日 21:15
愛読者様 コメントありがとうございます。

 ハンダ付けのコツは、「いかにその部分の温度を上げてハンダを流れやすくするか」に掛かっています。

 事前に、金属の表面をよく磨いて新しい面を出し、フラックスを塗ってハンダを流すだけです。
 
 重力を使う方法は30年以上前のTMSにさらりと書いてありました。それよりも10年以上前に、近所の「銅半」という店でそこのおじいさんが銅のといを作るところを見ていました。

 たっぷりつけて、ひっくり返してすかさずコテを裏に当てると、余分のハンダがすいっと吸い込まれてコテに移るのです。その名人芸を小学生のときに見たのが頭に残っていました。 

 当時はハンダコテは炭つぼで加熱していましたね。

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