2007年05月04日

続々 Central Locomotive Works

Tinning この写真はAlco PA,PBのボディシェルにハンダめっきを施した状態である。めっきといえどもかなり厚い。フラックスを塗ってガスバーナであぶり、ハンダを擦り付けるだけのことである。たちまちハンダで覆われるが、重力で屋根の肩付近には多少の「タレ」が出来るかも知れない。一向に構わない。 

Sweat Soldered それに部品をネジで締め付け、さらに塩化亜鉛の水溶液を隙間に滲み込ませた上でガスバーナであぶる。

 肩に出来た「タレ」はうまく傾ければ隙間に流れ込んで完全に滲みこむ。このように仕上げれば、ハンダが全ての隙間を埋め尽くして固まる。このようなハンダ付けを"Sweat Soldering"(焙り付け)と言う。

 この方法で仕上げた模型を日本の友人に見せると、「お前、下手だな。ハンダを使い過ぎだよ。」と必ず言われる。

 ところが、アメリカやイギリスの連中に見せると、"Perfect Soldering. Marvelous!"(完璧なハンダ付けだ。素晴らしい!)と絶賛される。

 余分なハンダは、ブラスの表面を銀色にしているだけで全く残っていない。これが最高の状態なのだ。

Soldering on Floor Stand 筆者宅のアメリカ製の電燈で、ブラス製のフロア・スタンドがある。ニューヨーク製の本物はこのようなハンダのにじみが付いている。アジアのどこかで作られているまがい物は全くハンダが見えない。そこが本物とそうでない物との見極め方であると、電気屋に教えてもらったことを思い出す。 

コメント一覧

1. Posted by bakaesu   2020年04月19日 02:08
5 はんだ付けで真鍮などの金属が接着できるのは、はんだを真鍮に加熱して流すと薄い真鍮とはんだの合金が形成されるからだと、聞いたことがあります。
2. Posted by dda40x   2020年04月19日 08:07
その件に関しては、過去に何度か採り上げていますので、お暇な時にお読みください。
2009年12月 3日
2011年12月17日
2014年 5月17日
2016年 4月 4日
2019年12月23日

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