2007年03月15日

続 シャーマン・ヒル

Sherman Hill 勾配図 この図をご覧になると、シャーマン・ヒルがかなりの勾配を持っていることが分かる。短距離ではあるが1.5%区間がある。蒸気の時代、5000トン牽引はBig Boyの重連が必要であった。

 1950年代に入ってからUPはシャーマンヒルの勾配緩和に着手した。かなり迂回をして距離を稼ぎ、勾配を1%未満とした。これでBig Boy単機で5000トン牽引が可能になった。

 Harrimanはその勾配緩和新線の一方通行区間にある。現在では待避線の使用頻度はかなリ小さい。当初は本線上に給炭設備および給水設備もあった。

 Movable Frog at Harrimanフログをご覧戴きたい。本線の通過側に偏っているのがお分かりであろう。よく見ると、オイル・ダンパが付いている。これがウィングレイルの急速な復元を妨げるようになっている。

 先端軌条は完全に覆われ、プロパンガスの燃焼により温風が吹き出して、凍結から守る。プロパンのタンクは10㎥くらい(約5トン)あり、長期の使用を前提としている。このような寒冷地では、ブタン(分子量58、沸点0℃)が含まれているLPGを使わない。沸点の低い純プロパン(分子量44)を使わないと、ブタンは蒸発できずタンクのなかに残ってしまう。

 駅舎はすでに無人であり、保温装置は遠隔操作で作動するようになっていた。

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