2007年02月06日

スティーム・ジェットの調整

Steam Jets UPのマニュアルより ジェットの圧力を上げると火室の奥に石炭が積み上がってクリンカができるし、少なくすると後ろに積み上がる。

 火室の前の方にクリンカができるとそれは危険信号である。直ちにジェットの圧力を下げないと、すぐに"dirty fire"となって機関車は走れなくなる。機関士は列車を止め、火床の整理に掛かる。

 火床の整理ほど嫌なことは無い。熱くて目を開けていられない。自分の列車が遅れるばかりでなく、後ろの優等列車まで遅らせてしまう。罐焚きの評価簿にも汚点がつく。床板をめくって「火格子揺り」にテコを差し込んで動かす。これがまた重い。この作業をするときは焚口戸は開放しておく。そうしないと火床の下から空気が吸い込まれているので、灰が落ちにくい。巨大な機関車の広い火床を整えるのは本当に過酷な仕事だ。クリンカを砕き、火格子から灰箱に落とし込む。多少の石炭も落ちる。

 もう一つの仕事が罐焚きを待っている。地面に降り、側面から灰箱を開けて、中身を捨てる。この灰箱の底板がなかなか開かない。重労働である。次に機関車を少しずらして、スコップで燃えている石炭などを線路の外に投げ捨てて消火する。そうしないと、枕木が燃えてしまう。

 灰箱の底を閉じ、機関車によじ登る。そして、石炭を念入りに撒き、火床を調整する。この仕事をすると、大抵の罐焚きはへばってしまう。

コメント一覧

1. Posted by ワークスK   2007年02月07日 11:47
そういえば、C&Oアレゲニーの火室側面に丸いホッケーパック様のものがたくさん並んでいて、スチーム・ジェットと説明があったような…… 固形物を燃やすのは難しいものですね。じゃあ、オイル焚きはどうなのでしょう? 国鉄には併燃機がありましたね。
2. Posted by dda40x   2007年02月07日 22:57
コメントありがとうございます。
アレゲニーのジェットは二次空気を足すためですね。少量の蒸気噴出で周りの空気を巻き込んで注入するものです。石炭層が厚いと空気が通りにくいためでしょうか。空気を足さないとすすが詰まりやすくなるのでしょうか。Big Boyの火室横に穴がたくさん開いているのは有名ですね。

確かに固形物を燃やすのは難しいようです。
 
固定ボイラーなら流動床(熱い砂の上に燃料を撒き、下から予熱空気を送る方法)といううまい方法があるのですが、機関車には使えません。

オイル焚きになると簡単で、ドラフト用の蒸気(空気でも可)と燃料予熱用蒸気があれば簡単に始動できます。火床管理が無いので楽ですね。 

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