2007年01月30日

子供たちの憧れ

 1941年当時のアメリカに戻ってみよう。Tomは、図書館に行って雑誌を読むのが好きだった。当時のアメリカはたいした国だった。何もかもがうまくいっていたと思える。黒人や少数民族に対する差別は確かにあった。しかし、大半の点でこの国はうまく行っていた時代であると思う。

 1941年にはすばらしい旅客列車が走っていた。Tomは毎日見ていた。その旅客列車は消え去り、レイルは磨り減った。何てことだ。もう誰も、鉄道に対しての展望というものを持っていない時代になった。

 Tomの父、Richardが1913年にRawlinsにやって来たとき、彼は汽車に乗ってやってきた。当時、ローリンズに来る方法はそれ以外なかった。すなわち、ローリンズにいた人は、ここで生まれたか、あるいは汽車でやってきた人以外いなかった。

ところが、今ローリンズの町の中に行って、「どの商品が鉄道で運ばれてきたか?」と問うてみると良い。生コンクリートを作るバラ積みセメント以外、鉄道で運ばれてくるものなどない。

 1913年の社会においては、鉄道は最も大切なものだった。そのあとの20年間くらいはその状態が続いた。誰かがこの町にやってくるときは駅に迎えに行った。あるいは東部からの荷物が届くときには、貨物駅に行って受け取ったのだ。

 今の若い男の子はスポーツ選手になるか、ジェットパイロットになりたいと思っている。1900年代前半のアメリカの子供たちは、みな機関士になりたかったのだ。駅に行って、親戚の人や友達を迎えたことのない子供たちなどいなかった。駅で蒸気機関車が到着するのを待つときは、OJ胸がドキドキしたものだ。

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