2007年01月26日

Wash Room

 乗務が終わればwashroomで顔を洗う。これは機関車乗務員だけの設備で、客車乗務員にはそのような設備はない。

 汚れを落とすには独特の作法があって、セッケンをつけて三回洗うのだ。二回では落ちない。洗面台に水を張り、その水が汚れなくなるまで洗う。きれいになったと思っても、鏡をよく見て黒いところがないかよく確かめる。忘れてはいけないのが耳の中である。

 洗面が終わったら、洗面器をきれいに洗う。次の人が使い易いようにするためだ。

 それが終わったら、オーバーオールを折りたたんで靴と一緒にきれいな方の箱に入れ、普通の服に着替えて家に帰る。決してオーバーオールでは町を歩いてはならない。町の中では、紳士然としていなければならないのだ。機関士は、まさに紳士でなければならない。町中の人が見ているのだから。


 17歳のとき、古い機関士の作法を見て、それをまねた。不思議な作法だとは思ったが、それを自分も間違いなくやっているのだ。 

 鉄道で働くということは、その一部分になるということだ。つまり、多少ははみ出しても良いが、大きくはみ出すことはよくない。その職場で長く続いてきた作法は、尊重されるべきである。

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