2006年12月29日

Water Column

Water ColumnWater Columnは機関区に必要な設備である。日本ではスポートと呼ばれている。これはSpoutのローマ字読みであろうから、正しい発音はスパウトである。

 Spoutは樋など水の流れる筒状のものを指すので、この写真で言えば大きな筒の部分を指すことになる。全体はWater Columnというのが正しいだろう。ちなみにColumnは「柱」という意味だ。

 このWater Columnは1960年代にKemtronに輸出されたものでよくできている。まさに手作り品であった。こんなに手をかけては商売が成り立たないだろうと感じる物である。e-Bayのオークションで競り落としたものでよい買い物をしたと満足していた。価格も相場程度であった。

 最近協同ライト商会とメールを交わすようになり、この写真をお送りしたところ、意外なことが判明した。これは試作モデルであるそうだ。要するに、輸出するに当たり、「これでよいか」という承諾を取るためのpilot model(試作品)である。当然、量産品とは異なる部分もあるだろう。

 輸出した当時のことをお父様が思い出され、どうしてこれが日本にあるのか不思議がっていらしたそうだ。多分、輸入した会社は既にないので、解散後何度か転売されて、筆者が入手したのだろう。

 これに限らず、試作品、Pilot Modelというものは手作りだから珍重される。
 時々e-Bayに仰々しく"Pilot Model"として出品されることもあるが、たいていは勘違いで、後でトラブルが生じるようだ。Pilot Modelかどうかは、作った本人以外には分かりにくいものだ。 



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ