2006年12月14日

地下室

 アメリカではレイアウトを数多く訪ねた。経済的に余裕のある人は庭に平屋の別棟を立て、そこで楽しんでいる。

住宅内にあるものは、大抵地下室にある。そうでないものは屋根裏にある。屋根裏といっても、仕上げてない居室という感じである。車庫の屋根を持ち上げて二階を作り,そこに作る場合もある。

 親しかった友人のBobは腕のよいタイル職人で、小さなといっても15畳くらいの屋根裏レイアウトを持っていた。このレイアウトの保線作業にはよく付き合った。季節の変わり目には電話が掛かってきて、手伝ってくれないかと言って来る。レイルの伸縮で不都合が起きるからだ。こんな保線はサーキット・テスタを使って二人一組でやればすぐ終わる。
 
 彼は住宅地に住むのがいやで、峠の高いところに住んでいた。峠といっても大陸分水嶺に近く、標高が2200mくらいはあるところだ。冬はマイナス50度になる。夏はやはり35度くらいにはなる。寒暖の差が80度を越すといろいろな点で不都合が起こる。

 厳寒期に遊びに行った。雪もマイナス30度以下では砂利と同様になり、全く滑らない。普通タイヤでも坂を登って行ける。帰りは遅くなるので、冷え込む夜半にもエンジンが掛かるかと心配したら、「なーに、このヒーターをつければ大丈夫だ。」と貸してくれたのは電灯線で働くオイルヒータとバッテリ・ヒータだった。エンジンのオイルパンの下に磁石で貼りつけるのだ。バッテリには小さい電気毛布みたいなものをクリップで巻きつける。確かによく効いた。こういう商品は日本では見ない。

 一番困るのは潤滑油である。そのレイアウトは居室ではないので、断熱はしてあるのだが暖房を切ると十数時間後には外気と同温になってしまう。グリースは石のように硬くなり、用を為さない。液体であるはずの油もシャーベット状になっている。Mobil1を使うべきだ。事前に部屋を2時間ほど暖めておかねばならない。すると、ブラスモデルはチリチリと音を立てる。伸縮により、ハンダ付けがはがれる音だ。韓国製のハンダ付けが怪しい車両は壊れていく。走らせて見ると突然大きな部品が落下することがある。どうするのかと思ったら、エポキシ・セメントでつけると言う。これが一番確実だそうだ。

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